アルゼンチン代表GKエミリアーノ・マルティネスがリオネル・メッシのスピーチや、ワールドカップ決勝のセーブなどすべてを『GOAL』に語ってくれた。
アルゼンチン代表はメッシがいながら15年もの間、主要タイトルを獲得できていなかった。その呪縛を解き放ったのは2021年のコパ・アメリカ。決勝で開催国のブラジルを打ち破り、ついに優勝を果たしたのだ。その大一番を前にメッシはスピーチを行い、マルティネスは心に強く響いたことを明かしている。
「本当に感動した。僕の娘について言及されたので、本当に泣きたい気分だったよ。僕の妻は決勝の10日前に出産したんだけど、メッシは『彼は生まれたばかりの娘にも会わずに僕たちとここにいるんだ』と言っていた。メッシがそんなことを言うなんて…鳥肌が立ったね。僕にとって、あの日は本当にいいスタートだったんだ」
そして、アルゼンチンとマルティネスにとって次の栄誉は1年後のカタール・ワールドカップだった。決勝ではフランスと対戦し、3-3で迎えた延長戦では絶体絶命のピンチが訪れた。123分にランダル・コロ・ムアニが抜け出し、シュートを放ったが、マルティネスが足に当ててみせた。その後、チームはPK戦の末に勝利し、世界王者となっている。
マルティネスは「今でもベッドに入って目を閉じると、『あれが入っていたらどうしよう』と考えるんだ」と明かす。
「その時は楽しめなかった。(イブラヒマ)コナテがクリアして、突然(ランダル)コロ・ムアニが僕と1対1になった。普通なら急いでボールに向かうところだが、冷静に彼を待っていた。少しプレッシャーをかけたんだ。映像で見ると左腕と左足がニアポストに行ったのがわかると思うけど、ボールがそこに行くことを祈っていた。顔を動かさず、目をつぶって、『当たってくれ』と思ったら当たった。顔は向けなかった。もし、ここ(鼻を指差す)に当たったら、入らないようにしたほうがいい。僕のサッカー人生の中で、おそらくベストセーブになるだろう」
なお、マルティネスはPK戦でも活躍し、この大会のベストGKにも輝いている。
