FIFA傘下で初めて開催されたカタールでのアラブカップは、来年のワールドカップを前にした予行演習でもある。
アラブカップは、2022年ワールドカップの8会場のうち6会場で開催。すべてのスタジアムが1時間以内の距離にあるため、ワールドカップでは1日に4試合を観ることも可能だ。
アラブカップも同じスケジュールで行われ、会場間の接続性により、ファンはひとつのスタジアムから別のスタジアムへシームレスに移動することができた。カタールサッカー協会(QFA)のマンスール・アル・アンサーリ事務局長は感激しているようだ。
「1日に4試合も観戦したのは初めてです。アラブカップで4試合を観戦し、スタジアムを移動する体験は最高だった。できるだけ多くの試合に参加するのは素晴らしいことだ」
また、アル・アンサーリ氏は来年のワールドカップ期間中、カタールでは多くの試合を観戦する以外にも、ファンが楽しめることがたくさんあることを明らかにした。
「私たちは、カタールですべての人を歓迎できると信じています。あらゆる背景を持つファンが、私たちのユニークでホスピタリティ溢れる文化を体験することができるのです。芸術や観光など、カタールが提供するものすべてに触れることができるのです」
また、カタール代表は近年力をつけている。2019年のアジアカップで優勝し、2020年のコパ・アメリカではゲストチームとして競争力のあるパフォーマンスを披露した。さらに2021年のCONCACAFゴールドカップでは準決勝に進出し、アジアで最も優れたチームのひとつに躍り出た。
アル・アンサーリ氏は今後にさらなる期待を寄せる。
「私たちは、U-19とシニアレベルでアジアチャンピオンになりました。多くの開発、準備がなされてきました。コパ・アメリカやゴールドカップの経験もあります。選手たちに経験を積ませることができたのです。彼らがワールドカップに出場するときには、大きな試合に出場していることでしょう」
