リーズに所属する日本代表MF田中碧についてデータサイトが分析した。
今シーズンからイングランド2部チャンピオンシップのリーズでプレーする田中は、ここまで29試合に出場して2ゴール2アシストを記録。現在首位を走るチームに貢献している。
そんな中、データサイト『Opta Analyst』が田中についてのコラムを公開。「田中碧は得点ランキングやアシストランキングで毎週目にする名前ではないかもしれない。しかし、彼は聖歌隊の指揮官なのだ。 ただ、リーズ・ユナイテッドが昇格を目指す上で、なぜ彼が鍵を担っているのかを分析する」と、田中の重要性について説いた。
田中がリーズに加わって以降、チームは「ポゼッションによってゲームを効果的にコントロールし、正確に攻撃を組み立て、ゲームが別の、より断片的な形になってしまう前にボールを奪い返して最初のコントロールを取り戻す」レベルが極端な位置まで高まっているという。
田中はチャンピオンシップで平均90回のタッチを記録しており「このカテゴリーで最もアクティブなボールプレーヤーの一人である」と紹介。そして筆者は「この日本代表MF感じるのは、野心的になるべきときとそうでないときの感覚が鋭いということだ」と印象づけた。
「ビルドアップの主導権を握り、中盤でカバーリングに徹する日もあれば、ファイナル・サードまで上がってディフェンスを振り切るパスを探す(あるいは、ハル戦のように自らゴール上隅にシュートを放つ)日もある」
「田中にとって重要なのは、安全なプレーをすることでも、攻撃的なプレーをすることでもない。リーズが試合の行方をコントロールし続けるための決断を下すことなのだ」
また、攻撃だけでなく守備面での貢献度についても説明。田中は今シーズン、リーグ戦で90回平均4.3回のタックルとインターセプトを記録しており「リーズのMFとしては2018-19シーズンのカルヴィン・フィリップス以来、チャンピオンシップのキャンペーンで最多である」とのことだ。
攻守に貢献度の高いMFとしては「ヨーロッパの主要5カ国のトップ2層を見渡すと、今シーズン、90回以上のタッチ数と4回以上のタックル/インターセプトを平均しているMFは2人しかいない。一人は田中で、もう一人はパリ・サンジェルマンのジョアン・ネヴェス」とのことだ。
「目的を持ってボールを保持し、勢いよくボールを奪い返すという田中の持ち味の組み合わせ」持つ田中の存在がリーズが昨シーズン以上のテリトリー支配力を獲得している理由であると結論づけ、「これから5月までにやるべきことはたくさんあるが、ファルケ監督率いるチームはチャンピオンシップの運命の支配者となり、田中碧はまさにその模範となった」と称賛している。


