レアル・マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督は、脱税容疑でマドリード裁判所に出廷した。
アンチェロッティ監督は、2014年と2015年の肖像権収入が問題に。自身をスペイン納税居住者と申告して住所をマドリードと記載したが、肖像権収入を納税申告書に記載していなかったとされている。そして2020年に約100万ユーロ(約1.6億円)分の税金を支払わなかったとして起訴されており、スペイン検察は懲役4年9カ月と罰金320万ユーロ(約5.1億円)を求刑していた。
そして、ソシエダとのコパ・デル・レイ準決勝セカンドレグから12時間も経たないうちにマドリード裁判所に出廷した指揮官は、そこでスペイン税務当局に150万ユーロ(約2.4億円)の負債を支払ったことが明らかに。さらに検察と協定を結ぶ気がないことを明かしつつ、「詐欺を働こうと思ったことは一度もないし、この2年間を除き、これまで肖像権に関する会社を経営したこともない。交渉で決まった金額より1ユーロも多く受け取ったことはない」と主張。自身の肖像権の85%をクラブに譲渡し、残りの15%を自身が受け取るという構造を提案したのがレアル・マドリー側だったことも明かし、「私が肖像権を重視したことはない。気にしていたのは年俸純額600万ユーロを受け取ることだけだった。当時は選手全員が同じ内容で契約していたので、普通のことだと思っていた」と話している。
また、検察が2015年の納税申告書にはマドリード在住と記載されていたものの、すでにドイツでバイエルン・ミュンヘンの指揮官を務めていたことを指摘すると、「(顧問が作成した)申告書が間違っていたことは明らかだ」と回答。そして弁護団は、指揮官が同年にマドリードに滞在したのは155日のみで、スペインの納税居住者になる年間183日という基準を下回っていることを主張している。
なおスペインでは、これまでリオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウド、ジョゼ・モウリーニョ監督など、複数のスターが脱税で告発されている。
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