Zinedine ZidaneGetty Images

アンチェロッティの信念を変えたファンタジスタ「バッジョのトップ下起用にはノーと言った。だが、その後にジダンと出会った」

レアル・マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督が、自身のフットボール観を変えたファンタジスタとしてジネディーヌ・ジダン氏の名前を挙げた。

スペイン『モビスタール・プルス』のホルヘ・バルダーノ氏との対談番組に出演したアンチェロッティ監督は、以前の自分がシステム至上主義の指揮官だったものの、その後に考えを改める出来事があったことを告白。イタリア人指揮官は当時の世界最高の選手であり、その後レアル・マドリーで自身の助監督を務めたジダン氏のプレーから、大きな衝撃受けたという。 

「パルマを率いていた私は、(ロベルト・)バッジョを獲得すべく本人と話をした。彼は私にトップ下でプレーしたいと言ってきたんだが、そうなると4-4-2のシステムを変更しなければならなかった。だからノーと言ったんだよ。しかし今そう言われたとしたら、システムを変えるから来てくれと話すだろうね」

「私はその後ユヴェントスにたどり着き、そこにジダンがいた。私はそれから、選手たちの特徴に適応するようになったんだよ」

アンチェロッティ監督はまた、ジダン氏を右腕としていたレアル・マドリーでの第一次政権も振り返る。当時、チャンピオンズリーグ決勝でアトレティコ・マドリーを破り、クラブ史上10度目の欧州制覇を達成した同指揮官だが、再びマドリーを率いているのが同試合で93分に同点弾を決めたセルヒオ・ラモスのおかげであることを否定しなかった。

 「誰もがセルヒオ・ラモスのゴールのおかげで、今日の私がここにいると言うんだ。私はレアル・マドリーで監督をしていることが誇らしい。それはミランを率いていた頃と同様に、何か特別なことなんだよ」

「私は最善を尽くしているつもりだが、それでも皆と同じように間違いだって犯す。マドリーというチームは決して止まらないし、ここで祝いごとはできない。ずっと前を見ていなくてはならないからね。うまくいかなければ誇りを失うことになり、だからこのクラブは、どこよりもタイトルを獲得してきたんだよ」

「私は世界で最も重要なクラブで監督をしていることを、しっかりと意識している。要求はとても厳しいものだが、それを受け入れているんだ。マドリーに戻ってこられるとは、まったく考えていなかった。今は批判を受けながらも楽しめているよ」

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