21日のラ・リーガ第10節、レアル・マドリーは敵地サンチェス・ピスフアンでのセビージャ戦を1-1のドローで終えた。カルロ・アンチェロッティ監督は試合後、デ・ブルゴス・ゴイコチェア主審のレフェリングを皮肉っている。スペイン『アス』がコメントを伝えた。
75分にDFダヴィド・アラバのオウンゴールを誘発されてビハインドを負い、しかしその3分後にDFダニ・カルバハルの、それこそ現セビージャDFセルヒオ・ラモスを彷彿とさせるヘディングシュートが決まって同点で試合を終えたマドリー。ただ、前半には疑惑と称せるような判定がいくつもあった。
まずMFフェデ・バルベルデのゴールがMFジュード・ベリンガムの微妙なオフサイドで取り消しとなったのを皮切りに、速攻からベリンガムの決めたゴールが事前のDFアントニオ・リュディガーのFWルーカス・オカンポスに対するファウルを取られて無効となり、さらにペナルティーエリア内でFWヴィニシウス・ジュニオールがMFイヴァン・ラキティッチに倒されたにもかかわらずPKは取られなかった。
試合内容とゴイコチェア主審のレフェリングについて問われたアンチェロッティ監督は、分かりやすいほど本音を隠したコメントを口にしている。
「試合は激しく、均衡したものだった。私たちのプレーは後半より前半の方が良かったが、チャンスを決め切ることができず、その後セビージャが勢いづいてしまった。この結果、ドローは妥当なものだよ。審判も良かったと思う。すべての判定を的中させていた。選手の健康に気を遣って、わざわざ速攻を止めていたね……」
「レフェリングが100%好きだったか? ああ、100%だ。何度もデュエルがあった激しい試合で、それにもかかわらずすべての判定を的中させていたよ。レベルの高いレフェリングを目にすることができたね」
「私が皮肉を言っている? いやいや、誠実に言っているんだ」
だが、その後ミックスゾーンに姿を現したアンチェロッティ監督は、そこで皮肉であったことを告白している。
「ああ、皮肉ることが唯一の方法だった。自分の考えを口にすれば、何試合処分されるか分からんからね。私が一番好きなことは、レアル・マドリーのベンチに座ることなんだよ。ベンチ入り禁止処分を避けるためには考えていることを言わない必要がある」
「私は、皮肉を言ったんだよ」




