28日のラ・リーガ第3節、レアル・マドリーは敵地ベニト・ビジャマリンでのベティス戦に臨む。前日会見に出席したカルロ・アンチェロッティ監督にはもちろん、パリ・サンジェルマンFWキリアン・ムバッペについての質問が飛んだが、同指揮官はまず冗談でそれをかわそうとしている。
レアル・マドリーはPSGに1億7000万ユーロ+インセンティブ1000万ユーロのムバッペ獲得オファーを提示し、まもなく合意に至る見込みとされている。スペイン国内はこのマドリーのムバッペ獲得報道が盛んに行われている状況だが、会見で同選手について聞かれたアンチェロッティ監督は、まず次のように語っている。
「ムバッペだって? おかしな質問だ。まったく予想できなかったよ(笑)」
「まあ、それはクラブが行っていることだ。興味があるのは理解できるが、私からそれ以上言えることは何もない。私たちは試合にだけに集中している」
「彼が素晴らしい選手であるのは間違いない。しかし、私は自分の選手たちのことだけに集中している。繰り返すが、自分が擁する陣容はファンタスティックであり、世界のどんな相手とでも戦えるんだ。そして、より改善できるならば、それは全員にとって良いことになる」
アンチェロッティ監督はその一方で、前2節で途中出場ながら3得点を決めるなど好調のFWヴィニシウス・ジュニオールについても触れた。
「彼は前2試合で先発しなかったが、それでもレギュラーだ。ベンチスタートから起用されて3ゴールを決める……それこそ私が求めていることなんだよ。ベティス戦で先発させるかどうかは、そのときになれば分かるだろう。ヴィニシウスでも違う選手でも、プレーするにふさわしい存在をベンチに座らせるのは辛いことだね」
また2027年まで契約を延長したMFカセミロについても言及している。
「前回レアル・マドリーを率いたとき、私はもっと彼を生かす必要があったのかもしれない。そんなことを彼に言われた私は、自分が間違っていたのかもと素直に返答したよ。今現在、彼はこのチームにとって、とても重要な存在だ。私たちは彼の守備的なインテリジェンスを必要としている。それは代えがきかないものなんだよ」


