レアル・マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督が、選手起用の難しさについて語っている。
ジュード・ベリンガム、フェデ・バルベルデ、オーレリアン・チュアメニ、フェデ・バルベルデ、ダニ・セバジョス、トニ・クロース、ルカ・モドリッチ……と、中盤に多くの良質な選手を抱えている今季のレアル・マドリー。世代交を推し進めていく必要もあり、これまでチームを支えてきたクロース、とりわけモドリッチの出場時間は減少している。
24日のラ・リーガ第6節、敵地シビタス・メトロポリターノでのアトレティコ・マドリー戦を前に会見に出席したアンチェロッティ監督は、そうした状況について言及。クロースやモドリッチだけでなく、本当は中盤のどんな選手もベンチに座らせたくはないとの心情を述べた。
「クロースだけではない。モドリッチだけでもない。バルベルデをベンチに置くのは心苦しい。チュアメニ、カマヴィンガを座らせておくのも辛いことだ。彼らは状況を理解している。中盤の競争はとても激しくなっているからね」
アンチェロッティ監督はさらに、ピッチから下げる選手たちの感情も汲んでいる。
「今週、選手たちと一緒に考えたことがある。私が選手を交代させるとき、ピッチを出る選手の悲しい表情を見ることになる。反対に出場する選手はとても満足して、幸せな様子でピッチに入るんだ。私も選手だったから、そうした感情は理解できる。去る選手が悲しいのは、自分が良いプレーをしていないから代えられると思い込んでいるためだが、しかし私が選手を交代させるのは監督として多くの手段を持っているためで、その多くが元気な選手を入れることを意図している」
「私から選手たちにこう言わせてもらったよ。ピッチから去るときに悲しまないでくれ、と。悲しまなければならないのは、100%の力を出さなかったときだけだ。選手たちは大体いつも100%尽くそうとしてくれている。ミスするときもプレーが良くないときもあるだろうが、100%の力を出したならば悲しむ必要なんてないんだよ」
「これは別に、私の選手たちだけに限らない。フットボール全体の話であり、レアル・マドリー特有のことではないよ」




