25日のラ・リーガ第3節、レアル・マドリーは敵地バライドスでのセルタ戦に1-0で勝利した。カルロ・アンチェロッティ監督は試合後、PKの場面で怒りを露わにした理由を説明している。
マドリーは0-0で迎えた68分、FWロドリゴがGKイバン・ビジャールに倒されてPKを獲得。だがブラジル代表FW本人がキッカーを務めると、シュートはセルタ守護神に弾かれてしまった。するとアンチェロッティ監督はベンチから立ち上がり、何か物を地面に投げつけるほどの激昂ぶりを見せている。なおマドリーは80分にMFジュード・ベリンガムが決勝点となるゴールを決め、PK失敗が結果に響くことはなかった。
この試合後、アンチェロッティ監督はなぜ怒ったのか、その理由を説明。本当はMFルカ・モドリッチが蹴るべきPKだったようだ。
「PKキッカーを自由に選ぶことはできないんだ。何が起きたのか私には分からない。ルカが蹴るべきだったのに、一体何が起きたのか……。1人目のキッカーはヴィニ(シウス)だったが、彼はもうピッチにいなかった。それで選手間でロドリゴにしたのかもしれない。私はバルベルデにモドリッチに蹴るよう伝えたのだが、彼が皆にそう言う時間がなかった可能性もある。とにかく、本当はモドリッチが蹴るべきだったんだ」
「私が怒っていた? 少しだけね……。伝達するのが少し難しいタイミングで、そのことを伝えられたフェデも時間が足りなかったのだろう。このことは今後数日の間に話し合いたいと思う」
FWヴィニシウス・ジュニオールは前半途中、右足ハムストリングの負傷でプレー続行不可能に。彼が筋肉系の怪我をするのは、キャリア初のこととなる。
「深刻な負傷ではないと思う。彼は最初プレーを続けられると考えていたが、その後も痛みがあって結局ピッチから下がることになった。(9月2日の)ヘタフェ戦ではプレーできないが、その後のインターナショナルウィークに回復できるはずだ」
「怪我するまでの彼は素晴らしく、そのプレーはまるで抑えようがなかった。しかし彼がいなくなって、私たちは後方に下がるセルタに苦戦を強いられている。私たちは彼らの素晴らしい守備を前にスペースをなかなか見つけられなかった」
GKクルトワ、DFエデル・ミリトン、そして最初から戦力が足りないように思えるFW陣のヴィニシウスと、各ポジションの柱が次々と離脱しているマドリー。それでもアンチェロッティ監督は、補強の必要がないことを強調した。
「攻撃陣に不足はない。ベンゼマもヴィニもいないのに6得点を決めているというデータがあるじゃないか。私たちの前線は、ゴールを決める手段をしっかりと有している」
「このチームは完璧であることを示している。私たちはクルトワ、ミリトン、カリム、ヴィニなしで勝利を収めているんだ。チームの陣容は完成しているよ」
また、ラ・リーガ開幕からの3試合で4得点を決めているベリンガムが得点王を狙えるか問われると、次のように返している。
「ゴールの記録は彼が有するクオリティーにおいて最も大切なものではない。だが、うまくやってくれている。動きの質が高く、とても賢い。適切なタイミングに適切なポジションを取っているね。マークを外す動きは本当に素晴らしいよ」




