レアル・マドリーは5日にラ・リーガ第24節、敵地ベニト・ビジャマリンでのベティス戦に臨む。前日会見に出席したカルロ・アンチェロッティ監督は、欧州カップ戦出場権を争うベティスへの警戒感を表している。
「チームは良い状態だと考えている。だが日曜の試合は難しいものになるだろう。ベティスは魅力的なフットボールを実践する素晴らしいチームで。私たちにミスをする余裕はなく、全力を尽くさなければいけない」
ミッドウィークに行われたコパ・デル・レイ準決勝ファーストレグ、サンティアゴ・ベルナベウでのバルセロナ戦では0-1の敗戦を喫したマドリー。65%のポゼッションを記録しながら後方に引いて守るバルセロナを崩せず、オウンゴールの1点を守り切られた。
同試合で先発したMFルカ・モドリッチ、MFトニ・クロースについては、走力がなくプレーにダイナミズムを与えられていないとの指摘もされている。しかしアンチェロッティ監督はそうした指摘を一蹴し、彼らを起用する利点を説いている。
「私はそうは考えない。もちろん、ノーだよ。彼らはボールを受ける前に何をすべきかを考えられる。そういたtクオリティーを持っている2選手なんだ。彼らは走らないのではなく、ボールを走らせている。なぜならば、ボールは汗をかかないんだよ」
FWヴィニシウス・ジュニオールはDFロナルド・アラウホにまたも完全に抑えられてしまったが、イタリア人指揮官は何も心配していないことを強調した。
「まったくもって不安はない。ヴィニシウスがプレーへの情熱を失わないことこそが大切だ。ここ最近は相手が良い守備を見せており、だから苦労を強いられているだけだ」
マドリーはバルセロナのように引いて守るチームを崩す術をなかなか見つけられないでいる。
「確かに、少し苦しんでいる。しかし私は高身長のストライカーよりもベンゼマの起用を優先したい。カリムは私たちの攻撃をより良いものとしてくれるし、私たちは彼がいるからラ・リーガで最も多くのゴールを決めている。もちろんトランジションができれば有利だし、引いて守られると辛いところがあるが……」
「スペースがないときにはロドリゴが私たちの助けになれるかもしれない。それと高身長のストライカーについては、私はそこまで求めていない。そうした選手がいればクロスを送ることを義務づけられてしまうが、それは私たちのスタイルじゃないからだ。プレーのクオリティーを失うことになってしまう。アルバロ・ロドリゲス? 彼は勢いを与えてくれる存在になり得るが、まだ成長の途中だ。もちろん、必要があればベンゼマと4-4-2でコンビを組めるかもしれない」
その一方で、現在のDFエデル・ミリトンが世界最高のセンターバックの一人かを問われたイタリア人指揮官、一言こう返した。
「イエスだ。これ以上、何かを付け加える必要があるかい?」


