4日のラ・リーガ第34節、レアル・マドリーは本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのセルタ戦を3-2で制した。カルロ・アンチェロッティ監督は、セルタに追いかけられる展開も逃げ切れたことに満足感を表している。
33分にMFアルダ・ギュレル、39分と48分にFWキリアン・エンバペがゴールを決めて、一時3点のリードを得ていたマドリー。だがDFラウール・アセンシオをDFハコボに代えたタイミングでセルタの攻勢を受けることになり、69分、76分に失点。その後にも失点の危機を迎えたマドリーだったが何とか1点リードを守り切り、首位バルセロナとの勝ち点4差を維持したままクラシコを迎えることになった。
試合後会見に出席したアンチェロッティ監督は、終盤の苦戦について次のように説明している。
「(3-0の時点で)試合は終わったように思えた。アセンシオを代えたのは、もうあれ以上プレーできなかったからだ。私たちのDFは6人が不在であり、常に問題を解決できる状況ではない。確かに、もっとうまく試合をコントロールできたかもしれないし、少し苦しむことになったが、それでも美しい勝利には違いないはずだ」
この試合ではギュレルが躍動。強烈な左足の一撃によるゴール、エンバペの2点目を導いた糸を引くようなスルーパスはもちろんのこと、ピッチの様々な場所に顔を出して、プレーメーカーとしてチームの攻撃を引っ張った。
ここ最近、出場機会と存在感を急激に増しているギュレルだが、アンチェロッティ監督は現在20歳の同選手の成長について語った。
「アルダはマドリーでプレーすることを望む選手として、ごく自然な成長のプロセスを踏んできた。彼は素晴らしいクオリティーの持ち主で、それでいて懸命に努力してきたんだよ」
「9月のギュレルが今の彼と別人なのは明らかだ。クオリティーはそのままで、フィジカル的に変化を遂げた。それは当然かつ自然な成長だよ」
「私は以前に言ったはずだ。レアル・マドリーのレギュラーになりたいならば、ベンチで我慢をしなければならないと。アルダは来季、さらに素晴らしいプレーを見せてくれるだろう。彼にはレギュラーになれる力がある。ベンチでよく辛抱したし、それが実を結んだんだ」
その一方で、好守連発でチームの危機を救ったGKティボ・クルトワにも触れている。
「彼ほど決定的なGKはこれまでいたかって? ああ。それが私のキャリアを鍵を握るものだ。最高のGKたちと一緒に仕事をできたことがね」
「ブッフォン、ヂダ、ノイアー、カシージャス、チェフ、ファン・デル・サール、ペルッツィ……。ランキングをつくるとして、クルトワは間違いなく上位に入るだろう。1位か2位か3位かは知らないがね」
次節のクラシコについては、ラ・リーガ優勝争いの行方が決まる一戦と語っている。
「セビージャでの(コパ・デル・レイ)決勝は非常に激しい一戦だった。多くの発明は必要ないし、ただ真剣に立ち向かいたい。自信を持って試合に望むよ」
「クラシコは決定的な一戦になるだろう。もし勝てれば非常に大きな一歩を踏むことができる。しかしラ・リーガのタイトルはバルセロナの手の中だ。私たちは争っていきたいと思っている」




