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アジアサッカーの到達地へ。ACLホスト国カタールのステップアップ

アジアサッカー連盟(AFC)によりカタールが2020年AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の東地区における試合、そして決勝のホスト国になると発表されたとき、多くの人が驚きを隠せなかっただろう。

カタールでは、9月14日から10月3日にかけても西地区のACLが集中開催。綿密な計画と実行された結果により、東地区の試合がドーハで開催されることには一定の必然性が生まれた。

新型コロナウイルスが世界に脅威をもたらすなか、一時期スポーツは事実上停止。AFCは代表チーム、クラブによる大会を完遂することに困難を感じ、AFCカップ(ランキング上位の国・地域に出場権が与えられない、アジアのクラブによる国際大会)は完全に打ち切ることに。インターナショナルウィンドウも2020年以降への延期を強いられている。

しかし、2021年の日程に影響を与えないためにも、ACLについては年内の完結を構想。それは、アジアの試合運営における財政的健全性のためにも求められていたことだった。

■厳格なコロナ対策

Al Janoub stadium QatarSC

ACLの西地区では、中断時点でグループステージから約40試合が行われなければならなかったが、この状況に立ち上がったのがカタールだ。

カタールはチャンピオンズリーグ(CL)を含む欧州トップリーグの行いに倣い、標準作業手順書(SOPs)とプロトコルを制定。選手および関係者のためのバイオセーフティバブル(安全に行動できる地域を確保するための枠組み)を導入した。

それらの対策には、「新型コロナ検査の義務化」、「安全な移動」、「すべての会場・練習施設・メディア施設の定期的な消毒」、「退会ちゅうの医療スタッフの立ち合い」など厳しいものも含まれている。バイオセーフティバブル地域外での移動は制限され、マスクの着用や消毒の徹底、人数の制限、ソーシャルディスタンスを保つための手順など、すべてが厳格に実施された。

一方、安全対策が万全であったとしても、世界中に蔓延した新型コロナを封じ込める難しさも表れている。西地区の試合を開催中にカタールは7900回以上の検査を実施したが、陽性率は1.7%。わずかな数字ではあるが、完全に「0」というわけにはいかなかった。

■インフラ面も最先端のカタール

Persepolis in Qatar

ACLでは4つの会場が使用されたが、そのうちの3つは2022年ワールドカップのために建設された「ハリファ・インターナショナル」、「アル・ジャヌーブ」、「エデュケーション・シティ・スタジアム」というスタジアムだ。これらの会場に導入されている最新技術、特に高度な冷却技術が際立った。

9月のACL西地区開催中、温度計のメモリは上昇していたが、ファイナリストになったペルセポリスの選手たちはなんと寒さに対処するために毛布にくるまるほど。W杯も含め酷暑が心配されるカタールだが、アル・サッドの韓国代表MFナム・テヒも「3つのW杯スタジアムでプレーできたことは素晴らしい経験だった。特にピッチと空調がとても良かった」と口にしている。

3月の試合を最後に中断している東地区のACL。カタールでの開催は異例ではあるが、カタールサッカー協会(QFA)のマンソール・アル・アンサリ事務局長が「カタールはアジアにとってサッカーがいかに重要であるかを分かっている。競争力のある大陸サッカーの再開を可能にするために、世界レベルのスポーツインフラと運営上の安全衛生の専門知識を提供できることを喜んでいる」と快く引き受けたことを強調している。

また、AFCのフットボールイベント部副部長であるアヴァズベック・ベルディクロフ氏も「厳しい時代に試合を開催してくれたカタールサッカー協会に感謝したい」とコメント。2022年W杯ホスト国は、クラブレベルでも最大級の国際大会を運営することで、アジアのトップフットボールの到達地として印象を高めている。

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