女性として初めてワールドカップ(W杯)の審判団に参加した日本人レフェリーの山下良美氏が15日、日本サッカー協会(JFA)のメディアブリーフィングに登壇した。
日本代表の躍進も目立ったカタールW杯では、大会史上初の女性として3名が審判団に参加。そのうちの一人である山下氏は、6試合で第4の審判員を務めた。
15日に行われた帰国後のメディアブリーフィングにて、山下氏は審判団参加の経験を振り返っている。
「6試合を担当しましたが、試合以外の面でも大会前、大会中と私自身としてはやるべきことを精一杯やったと思います。大会を通してやはり一番はサッカーのすごさを感じて、よりサッカーに魅了されて帰って参りました」
また、現地では「カタールの方にも『頑張ってね』と声をかけられた」と、嬉しい思い出を明かす。そして、改めてサッカーの素晴らしさを笑顔で語った。
「画面上でも見えますけど、見ている人たちの感情の変化とか、本当に嬉しさを爆発させていたり、悔しくて涙を流したり、サッカーがこれだけ心を動かせるスポーツなんだというすごさを感じました」
今大会では山下氏が第4の審判員として多くの試合に参加しただけでなく、グループEのコスタリカ代表vsドイツ代表ではフランス人のステファニー・フラパール氏が、女性として初めて主審を務めた。その試合ではネウザ・バッキ氏、カレン・ディアス氏とともに全員が女性というトリオを組織した。
山下氏は「(試合の)次の日に割り当てられたトリオに会えたので、心からおめでとうを伝えました」と明かし、今大会のもたらした未来への広がりを口にした。
「今回、大会に参加することができたこと、女性の審判員がW杯の試合をトリオで担当することができたこと、また一人で副審として決勝Tの試合を担当したことは本当にこの先に繋がっていくべき、繋がっていってほしいことだと思っています」
続けて「これがここで終わってしまっては意味がないので、継続していけるよう私自身もまた頑張っていきたいと思います」とも語った山下氏。今後に向けては「まずはW杯に日本人の審判員が継続して参加する」ことが重要だと強調している。
