カタール・ワールドカップ(W杯)グループEで首位通過の偉業を成し遂げた日本代表。次なる強敵との一戦に向けて準備を進める中、心配な情報も流れている。【取材・文=林遼平】
■久保はホテル休養
(C)Getty imagesケガ人が帰ってきた一方で、新たに次戦の出場が心配になる選手が出てきた。
グループステージ突破を決めたスペイン戦の翌日はオフをとった日本代表。そこから一夜明け、3日はドーハでトレーニングを実施した。公開された冒頭約15分の練習では、ランニングをした後、ストレッチからステップワークを含むアジリティ、ロングキックなどで汗を流し、戦術練習に移行していったようだ。
チームとしての朗報は、初戦となったドイツ戦以降、別メニュー調整が続いていた酒井宏樹が戻ってきたこと。全体練習のどこまでプレーしたかは定かではないが、久々にチーム練習に参加していた。また、右ヒザ痛のためコスタリカ戦以降、練習を回避していた遠藤航は、スペイン戦に出場できたこともあって問題なくトレーニングにも復帰。元気に身体を動かしていた。
一方、心配なのは久保建英だ。スペイン戦でスタメン出場を果たし、45分間で途中交代していた久保だが、この日の練習は体調不良により欠席。ホテル療養となった。ラウンド16のクロアチア戦まで残り2日とあって、コンディションをどこまで戻せるかが注目される。
スペイン戦でケガから復帰し、トレーニングでも軽快な動きを見せていた冨安健洋は、練習後の取材でコンディションについて「問題ないです」と強調。クロアチア戦に向けた思いを明かした。
「スペイン戦の試合前にも決勝トーナメント1回戦のつもりでやるということは言っていましたけど、トーナメントはもちろん簡単ではないですし、だからこそ、そこの壁が今まで破れていないと思います。まだ1日あるので、しっかりとその壁を破れるように準備したいと思います」
初のベスト8へ王手をかけた日本。クロアチアとの戦いでラウンド16の壁を打ち破りに行く。
