日本代表は23日、カタール・ワールドカップ(W杯)グループE第1節でドイツ代表と対戦し、2-1で逆転勝利した。試合後、起死回生弾を挙げたMF堂安律が喜びの声を残した。
W杯初戦でドイツと激突した日本は33分、ダヴィド・ラウムへのGK権田修一のファウルで献上したPKをイルカイ・ギュンドアンに決められて失点。ハーフタイム明けから3バックに変更した森保一監督率いるチームはGK権田の好守連発で何とか2失点目を凌ぐと、途中出場の堂安が75分に同点弾をマーク。さらに、83分には浅野拓磨が自陣からのフィードを見事なトラップからゴール前に侵入し、そのままGKマヌエル・ノイアーの牙城を崩して逆転弾を挙げた。その後のドイツの攻撃を耐えた日本が2-1で勝利し、大金星での白星発進とした。
71分の途中出場から4分後、南野拓実がボックス左で折り返したボールをGKノイアーが弾いたところに、ゴール前で詰めて起死回生の同点弾を記録した堂安。ルーズボールが自身の前にこぼれてきた時の心境について、「ごっつぁんです!って(笑)。何も考えてないです。ありがとう!って感じでした」と振り返り、「意外と落ち着いた感じでした。真っ白になったというよりは、何か考えるような余裕があったような感じでした」と語った。
また、自身のゴールをアシストした南野や決勝弾の浅野ら途中出場の選手たちが試合を決めたことについては、「試合前からスタメンで出る選手が45分~60分出し切って、俺たちが試合を決めるというのは、チーム全体で話していた通りの展開でした」と明かし、後半からの3バック変更についても「前々から監督がミーティングで話してくれていましたし、これ以上なく素晴らしい采配をしてくれたと思います」と指揮官の采配を称賛した。
絶好のスタートを切った日本はこの後、27日に行われる第2節でコスタリカ代表と対戦する。
