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滋賀県初のJクラブ誕生で感涙…レイラック監督「滋賀の歴史において大きな出来事。本当にサッカーに関わってきて良かった」

レイラック滋賀FCの角田誠監督は、明治安田J3リーグ昇格を涙ながらに喜んでいる。

14日にアスルクラロ沼津とのJ3・JFL入れ替え戦の第2戦に挑んだ滋賀。ホームでの第1戦を3-2で制していた中、第2戦でも23分に秋山駿がネットを揺らして先制に成功する。その直後に追いつかれることになったが、粘り強い守備で2人退場者を出した沼津に追加点を許さず、そのまま1-1で終了。2試合合計スコア4-3で入れ替え戦を制し、悲願の昇格を達成した。

滋賀県初のJクラブとなったレイラック滋賀FC。試合後、角田誠監督は『DAZN』のフラッシュインタビューに応じると、込み上げる涙を抑えきれず、昇格の喜びを噛み締めている。

「もうめちゃくちゃ嬉しいですし、なんとか報われて良かったなと。チーム名がMIO時代から20年近くかけて築いてくれた先人の方々の思いが実を結んだと思うし……滋賀のサッカーの歴史においても大きな出来事が今日生まれました。何よりも、これだけ喜んでくれる人の姿を見ると、本当にサッカーに関わってきて良かったなと思う。選手は熱く魂を持ったプレーを見せてくれて、自分らの手で掴んでくれて、それをサポーターが支えてくれて、チーム一丸となった1年だったと思います」

「チーム名が変わって3年目、『Jなし県』と言われていた滋賀県。滋賀県からは良い選手がたくさん出ている歴史があるけど、プロチームだけがない。我々がその使命を背負いながら1年間戦ってきて、これで滋賀のサッカーがもっと活発になると思います。良い選手がもっともっと世界に出るキッカケにもなると思うので、大きな第一歩を踏めて良かったです」

「(選手たちには)感謝しかないです。1年間で相当なストレスとプレッシャーを与えたので、決して甘いことは言わずに戦術的なことも含めて『戦え』と伝えてきたんで、それを最後まで体現してくれました」

「ただ、今思っているのは来年のこと。もっともっと成長しないといけないし、もっともっと周りのサポートを増やさないと、クラブの規模を大きくしないといけないというミッションもある。そういうことを胸にしまいながら、まずは今日を喜びたいと思います」

最後に、共に戦ったサポーターへ「おめでとうございます。遠い岩手から九州まで、今年1年サポートしてくれて、応援してくれて本当に力になりました。今日も沼津まで、見たことがないくらい席を埋めてくれて、力になりました。彼らのためにやってよかったと、選手も思っています。ただ、まだまだスタート、プロのスタートに立っただけなので、やらないといけないことは多いです。それをサポーターと共に作っていければと思っています」と感謝を口にしている。

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