Josh Onomah(C)Getty Images

イングランド“消えた天才”が500日の無所属を経て3部挑戦へ!27歳MF「若い頃の自分に言うとしたら…」

トッテナム下部組織出身で、デビュー当時大きな期待を集めたMFジョシュ・オノマーが、自身のキャリアを振り返っている。

8歳からトッテナムの下部組織に所属し、マウリシオ・ポチェッティーノ監督体制だった2015年、17歳の若さでトップチームデビューを果たしたオノマー。指揮官からは「特別な選手だ。限界を設けることはできない」と高く評価され、またイングランド代表としてもU-16~U-21まで各カテゴリーの主力を務めるなど、将来を担う期待の若手選手として大きな注目を集めていた。

しかしトッテナムでは定着できず、チャンピオンシップ(イングランド2部)時代のアストン・ヴィラやフラムへ立て続けにレンタルされることに。2019年にはフラムにフリーで加入したが活躍できず、2023年1月には再びフリーでプレストンへ。2022-23シーズンは2部で13試合に出場したものの、契約更新できずに無所属の時代が続いた。

そんな27歳だが、500日間以上の無所属生活を経て、先日リーグ1(イングランド3部)のブラックプールと来年1月までの短期契約を結んだ。1年以上ぶりに公式戦でプレーする機会を得たオノマーだが、『The Athletic』のインタビューで苦しんだトッテナム時代を振り返っている。

「10代後半の頃は集中できていなかったと思う。ちょっとした気晴らしがあったんだ」

「(気晴らしはピッチ外のこと?)そうだね。周りに正しい人がいなかったんだ。彼らを責めているわけじゃないけど、ただそういことだった。気が散ってしまったんだ。僕はアカデミーでは最高の選手の1人だったし、大きな可能性もあったと思う。でも、僕は本当の意味で目を向けていなかったんだ」

「若い頃の自分に言うとしたら、『そういったことをやる時間はいくらでもある。今は絶好の時で、学習段階なんだ。それに集中するだけだ。周りの先輩やプロの話を聞き、チャンスが来たら形だけじゃなくてそれを掴むんだ』ってことだね」

■「遅すぎるということはない」

若い頃の苦悩を明かしたオノマーだが、再びトップレベルに返り咲けると信じている。ブラックプールでの挑戦へ向け、以下のように語った。

「僕は自分を信じている。常に自分の力を信じている。とにかく試合に出場できるコンディションを取り戻すだけで、その後に何が起きるかは誰にもわからないでしょ?」

「サッカーでは、遅すぎるということはない。最高レベルのでプレーも経験したし、27歳でまだ貢献できることはたくさんある。もちろんまたそこに到達できるし、ブラックプールは僕にチャンスをくれたんだ。まずはそれに集中して、リズムに乗らないとね」

「サッカーはクレイジーで、何が起きたっておかしくはない。過去を後悔はしないよ。今を生きて、将来に大きな期待を持つことが大切なんだ」

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