クリスタル・パレスのスティーブ・パリッシュ会長は、今夏にイングランド代表DFマルク・グエイを売却する可能性を認めている。
2021年にチェルシーからパレスに加入したグエイ。これまで公式戦156試合に出場すると、昨季のFAカップ制覇や先日のコミュニティ・シールド優勝の立役者に。2022年3月にはイングランド代表デビューを果たすなど、プレミアリーグ屈指のDFとして活躍を続けている。
そんな25歳DFだが、現行契約は残り1年に。しかし未だ契約更新には至っておらず、さらに複数のビッグクラブからの関心も伝えられるなど、その去就に注目が集まっている。そして昨夏にはニューカッスルの6500万ポンド(約129億円)のオファーを断ったとされるパレスだが、今夏には売却を余儀なくされる可能性があるようだ。パリッシュ会長は『The Athletic』に対し、以下のように認めている。
「もし良いオファーが来たら(売却せざるを得ない)。あのレベルの選手がフリーで移籍するのは問題だ。(昨夏)オファーがあったが、ヨアキム・アンデルセンが移籍していたために、2人のDFを失うわけにはいかなかった。どうなるかはわからないが、新しい契約か何らかの合意が必要だ」
「明日のことなど気にしないのであれば、すべてを先延ばしにする。我々は素晴らしいチームだ。もしあと4選手がいたら、何かしらを達成できるかもしれない。そんな単純な問題ではないがね。今季は所属している選手の移籍金に多額の資金を使っているため、多くの選手を放出することになる。できる限りのことはしていくよ」
「選手が残留するかどうかについては、クラブと選手にとって正しい決断であれば、何らかの変更は必要になるだろう。賢明な判断が必要だ。誰かを強制的に放出させることはない」
またパリッシュ会長は、「どこかの時点で選手を入れ替えなければ、問題を先送りにしてしまうことになる。今後数週間、最高のチャンスを掴むために全力を尽くすよ。4つの大会に出場するので、簡単ではないことは承知している」と宣言。その一方で、「プレミアリーグで動く金額の大きさと人々が負っている経済危機は本当にひどいものだ」とも漏らした。
なおグエイに対しては、リヴァプールが獲得に動く可能性がこれまで度々イギリス複数メディアで報じられている。




