明治安田生命J2リーグは14日、第39節のヴァンフォーレ甲府vs松本山雅FCが行われた。
今節を前にして2位・京都サンガF.C.との勝ち点差が「8」となっている4位・甲府にとっては、わずかでもJ1昇格の希望を繋ぐための一戦。18位・ツエーゲン金沢との勝ち点差が「5」となっている最下位・松本にとっては、残留に向けて落とせない試合となった。
立ち上がりから甲府が攻め込んでいく中で19分にスコアが動く。左CKから長谷川元希がクロスを供給するとウィリアン・リラがボックス内で飛び上がる。パンチングを試みていたGK圍謙太朗がヘディングシュートを阻むことは叶わず、甲府が先制点を奪取した。
その後もなかなか効果的な崩しを図ることができず、枠内シュート0本で前半を終えた松本。後半も早々の48分にウィリアン・リラがヘディングシュートを浴びせるなど甲府がチャンスを作っていく。
GK圍の活躍もありピンチをしのいでいく松本。60分に長谷川がボックス右から右足でシュートを繰り出したが、ここでも守護神のファインセーブにより1点差を保つ。
苦しい時間が続く松本は交代策を駆使しながら打開を図る。すると80分、左CKから混戦が生まれて最後は伊藤翔が押し込んで同点とした。
しかし、松本は直後の81分に肩を落とすこととなる。宮崎純真がボックス左で粘って中央マイナス方向に折り返す。中央の密集地帯を抜けたボールに反応した関口正大が右足を振り抜いて勝ち越し弾を奪う。
激動の展開はここで止まらない。83分、今度は松本の素早い攻撃から途中出場の阪野豊史がクロスに頭で合わせて再び同点。それでもその1分後、左サイドの荒木翔がクロスを供給。飛び込んだ浦上仁騎が右足で合わせて三度甲府がリードした。
そして、そこからまたも松本が追いつくことはできないまま試合が終了。この結果、松本は直近リーグ8試合6敗2分け未勝利となり、最下位を脱出することはできなかった。一方の甲府は連勝でJ1昇格争いへの希望を残している。
■試合結果
ヴァンフォーレ甲府 3-2 松本山雅FC
■得点者
甲府:ウィリアン・リラ(19分)、関口正大(81分)、浦上仁騎(84分)
松本:伊藤翔(80分)、阪野豊史(83分)
