20211221_MuraiScreen shot

コロナ禍で手腕発揮も任期満了迫るJリーグ・村井満チェアマン。部下から激励で意欲「これで終わるかなというところで…」

Jリーグの村井満チェアマンが、残りの任期に向けた意気込みを口にしている。21日の理事会後会見で語った。

かつて株式会社リクルートホールディングスの執行役員を務めていた村井チェアマンは、2014年1月31日にJリーグチェアマンに正式就任。同年末には明治安田生命保険とタイトルパートナー契約の締結を成し遂げ、その他にもビジネス畑の出身者として経営面で手腕を発揮してきた。

そして、任期は2022年3月15日までとなっているが、同1月末には後任チェアマンの内定が予定。2021年の活動も終わりに近づき、これから風呂敷を広げるような仕事を果たすことは難しくなるが、村井チェアマンは以下のように残りの任期に情熱を燃やしている。

以下に続く

「来年以降ですが、実はJリーグで1年が終わるときには生意気な部下、部長とか本部長とかを含めて無記名で私に対して360度評価という、辛辣なコメントとさまざまな点数をマル・バツ・サンカクでつけてもらうのですが、自分がこれで終わるかなというところで『最後の最後までしっかり走り切ってほしい』とか、『やり切ってほしい』という回答が随分と目立ちまして。改めて3月15日の定時総会まで全力を尽くそうと思います。1月末に後任が承認されると聞いておりますので、後任チェアマンを全面的に盛り立てていきながら、やるべきことをしっかりやり、引継ぎをしていくという年明け3カ月にしていきたいと思います」

これまでに活動した期間では、2019シーズンにJ1リーグの観客動員数が史上最多の1140万1649人を記録。平均入場者数でも初めて2万人を超えた。

一方で、2020年からは新型コロナウイルスの脅威にさらされることで困難な状況が続いている。村井チェアマンは「昨年、今年とやはりコロナとの戦いに終始したと言ってもいい年だったと思います」と振り返りつつ、今季の運営に一定の評価を下した。

「1122試合、Jリーグでは公式戦をやりましたが、98%有観客でできたこと、観戦したお客様から集団感染が発生していなかったこと。昨年度が4カ月にわたる中断で降格なしというイレギュラーな年でしたが、今年はしっかり公式試合をやっていくということと適正なチーム数に戻すということが非常に大きなミッションでした。ある意味でコロナ対策をしっかりやりながらも、お客様とともにやるというこの二つを願ってきました。なんとかそういう意味では両立できました。入場数が昨年比4割アップで500万人を超えるという数字ですが、これが十分かというと一番いい2019年と比べると半減以下ですので、まだまだなんですけれどもクラブも選手も頑張ってくれてお客様とともに歩めました」

広告