20211113_WELLINGTON_RATO(C)Getty images

2度のPK得たV・ファーレン長崎が栃木SC下して4連勝! ジュビロ磐田のJ1昇格決定は翌日に持ち越し

明治安田生命J2リーグは13日、第39節のV・ファーレン長崎vs栃木SCが行われた。

J1昇格圏の2位・京都サンガF.C.を勝ち点差7で追う3位・長崎と、J3降格圏の19位・SC相模原との勝ち点差が「5」となっているもののまだ残留が確定してはいない15位・栃木が対戦。それぞれが昇格、残留争いを意識しての戦いとなった。

試合は4分にいきなり動いた。長崎が栃木陣内中央右でFKを獲得してキッカーのウェリントン・ハットがボックス内に速いボールを蹴り込む。混戦が生まれ、長崎の選手が立て続けにシュートを放つ中で最後は江川湧清が至近距離から押し込んだ。

立ち上がりにに先制点を奪取した長崎はその後も素早い攻撃からチャンスを作っていく。11分にはボックス右に抜け出したW・ハットが鋭い切り返しを披露し、チェックにいっていた谷内田哲平がたまらず倒してしまってPKの判定となる。

PKを獲得したW・ハットが自らキッカーを務めるとGKオビ・パウエル・オビンナが止めたものの、GKオビが先に動いていたとしてやり直しの判断に。2度目のキックでもW・ハットのシュートをGKオビが阻んだが、こぼれ球に自ら反応したW・ハットが追加点を記録した。

決して一方的な展開ではないもののなかなかシュートまで持ち込むことができず2点のビハインドで試合を折り返した栃木。後半に向けては豊田陽平と谷内田に代えて山本廉と森俊貴を投入する。

栃木は後半から攻勢を強めていくもののボックス付近を人数で固める長崎も簡単には崩れない。とはいえ、耐える時間が続く流れを変えたい長崎は61分に2枚替え。植中朝日と澤田崇に代えて都倉賢と加藤聖を送り出した。

すると直後、ボックス左へのスルーパスに反応した米田隼也がGKオビに倒されてPKを獲得する。キッカーを務めた途中出場の都倉がゴール左下隅を射抜いてストライカーとしての役割を果たし、長崎が3点差をつけた。

そして、栃木が一矢報いることはなく試合が終了。これで今季も残り3試合となった長崎は、4連勝を飾って2位・京都(※今節未消化)との勝ち点差を暫定で「4」としている。

長崎が引き分け以下であれば首位・ジュビロ磐田のJ1昇格が決定となっていたが、この日は見送りに。とはいえ、磐田は14日の第39節、水戸ホーリーホック戦で勝ち点1を積み重ねれば他会場に関係なく昇格を決めることができる。一方、長崎が勝利したことで京都が今節に昇格を決める可能性はなくなった。

■試合結果
V・ファーレン長崎 3-0 栃木SC

■得点者
長崎:江川湧清(4分)、ウェリントン・ハット(14分)、都倉賢(61分)
栃木:なし

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