20211127_Shonan1(C)Norio Rokukawa

湘南ベルマーレ、ホーム最終戦セレモニーで涙。主将・岡本がオリベイラ偲ぶ「とても陽気な性格。無邪気に話す姿を見られないと思うと…」

湘南ベルマーレは27日、明治安田生命J1リーグ第37節の徳島ヴォルティス戦後にホーム最終戦セレモニーを行った。

2021シーズンのホーム最終戦で残留争い中のライバル、徳島を迎えた湘南は0-1で敗戦。下位の順位は最終節のみを残して15位・清水エスパルス(勝ち点39/得失点差-18)、16位・湘南(勝ち点36/-5)、17位・徳島(勝ち点36/-19)の並びとなり、最後まで三つ巴の争いが続くこととなった。

試合後にはホーム最終戦のセレモニーが実施。選手を代表してマイクを取った主将の岡本拓也はまず「今シーズンもたくさんの熱いサポート、ありがとうございました。僕たちが一年間戦ってこられたのも、支えて下さるスポンサーの皆様、サポーターの皆様のおかげです」と感謝を伝えている。

一方で、湘南は試合から4日前の23日、オリベイラが23歳の若さで急性うっ血性心不全により急逝したことを報告。試合会場では献花台も設置され、キックオフ前には黙とうが捧げられるなど、湘南にとっては難しい心境での試合となった。

20211127_Shonan2(C)Norio Rokukawa

岡元は「先日、チームにはとても悲しい出来事が起きました」と語り、以下のように故人を偲んだ。

「オリ(オリベイラ)はとても陽気な性格で、いつもチームにポジティブな雰囲気をもたらしてくれました。ウェリ(ウェリントン)やジュニ(ウェリントン・ジュニオール)と明るく無邪気に話す姿を見られないと思うととても悲しいです。しかし、僕たちはオリの分まで戦っていかないといけません。あと1試合、自分たちで残留を決めるチャンスがあります。しっかり戦って、オリに良い報告ができるように全員で頑張っていきたいと思います。最後まで、熱いサポートをよろしくお願いします。一年間、本当にありがとうございます」

また、セレモニーでは山口智監督も「今年1年間、暖かな声援をありがとうございました」とサポーターに向けて挨拶。各選手がオリベイラを思い涙する中、指揮官もショックを隠せない様子で語った。

「今日は負けてしまいましたが、今週……衝撃的な出来事が起こり、難しい状況でした。でも、選手は本当に前向きに毎日の練習をやってくれましたし、今日の試合もやろうとしてくれました。でも結果としては敗戦で、残留もまだ決まっていません。今日は良いプレーを見せることはできませんでしたが、選手はしっかりやってくれました。今日だけは許してあげてください」

次戦に向けては「今度はアウェイですけど湘南らしい、やってきたことを出せる試合にしたいです。あと少し、サポート・応援よろしくお願いします。一年間ありがとうございました」と意気込みを伝えた山口監督。得失点差の関係で勝てば残留が濃厚となる最終節のガンバ大阪戦は、12月4日にパナソニックスタジアム吹田で行われる。

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