徳島ヴォルティスを率いるダニエル・ポヤトス監督が、降格について語った。サンフレッチェ広島戦後のフラッシュインタビューに応じている。
徳島は4日、明治安田生命J1リーグ最終節で広島と対戦。結果論としては勝てばクラブ史上初の残留を達成することができていたが、立ち上がりの9分と11分に失点すると、36分にもエゼキエウにネットを揺らされて3点差で試合を折り返す。
後半に入ると岸本武流と一美和成の得点が生まれるなど追い上げを見せたが、広島もさらに追加点を挙げたことで、最終的に2-4で敗れる結果となった。昨年のJ2リーグを制して2014年以来2度目のJ1での戦いに参戦した徳島だったが、17位でシーズンを終え、新型コロナウイルスの影響で4クラブとなった降格枠の最後の1枠を埋めることとなっている。
試合後、ポヤトス監督は「本当に悲しい気持ちでいっぱいです」と率直な心境を語りつつ、サポーターに謝罪した。
「多くのファンの皆さんがスタジアムに駆けつけてくださったのに勝てなくて本当に申し訳なく思います。暖かい応援が力になっていましたが、その力に応えることができなくて本当に悲しい気持ちでいっぱいです」
また、意気込んで臨んだ広島戦では前半だけで3失点。ポヤトス監督はプレッシャーの影響を否定していない。
「残留するためのチャンスが目の前にある中で、チームの選手も少なからずプレッシャーというものはあったと思います。そういったところが初めに少し出ているところがあって、そういったところで広島さんがしっかり点という形で入れてきたと思いました」
そして、残留を逃した要因について問われると「申し訳ないですが、今すぐに返答することというのはできません」としつつも、今季から就任した自身の入国が政府の規制により3月30日となり、実際の現場での指揮が4月17日の第10節鹿島アントラーズ戦までずれ込んだ影響があったことを言い含んでいる。
「ただこういったコロナの環境というのがあって、プレシーズンも過ごすことができずに、ここまで来ることができました。しっかりと自分たちの足りなかったところを反省して、見つめ直してもう一回しっかりやっていきたいと思います」
インタビューの最後には「本当にすべてのサポーター、すべての温かい応援、毎試合毎試合ありがとうございました。感謝の気持ちを第一に伝えたいなと思います。同時にチームを残留させることができなくて、申し訳ない気持ちでいっぱいです」と伝えたポヤトス監督。来季は、1年で戻ることとなったJ2から再び昇格を目指す。




