明治安田生命J1リーグでは、15日に第8節のFC東京vsセレッソ大阪が行われた。
直近3試合未勝利となっている8位・FC東京が、前節4試合ぶりの黒星を喫した12位・C大阪をホームに迎えた一戦。FC東京は渡邊凌磨や松木玖生、安部柊斗ら、C大阪はレオ・セアラや香川真司、カピシャーバらを先発起用した。
雨が降る中で開始した試合は立ち上がりこそFC東京がボールを動かしていくがC大阪がカピシャーバをターゲットとして徐々に押し上げる。しかし9分にカピシャーバが右太ももを気にした様子でプレー続行を断念し、ジョルディ・クルークスとの交代を強いられた。
一進一退の攻防が続く22分、FC東京に決定機。ボックス手前中央でディエゴ・オリヴェイラの落としを受けた安部がボックス左に浮き球のパスを送る。フリーで抜け出した渡邊が中央に折り返すが飛び込んだD・オリヴェイラにはわずかに合わない。
直後、反撃に出るC大阪はボックス手前左でボールを持った香川が右足でスルーパスを供給。ボックス左でワントラップしたL・セアラが左足を振り抜いたが森重真人が決死のスライディングでブロックした。
膠着状態が続く41分にはボックス手前やや右で前を向いた松木が左足を強振。強烈なシュートがゴール右下隅を捉えたがGKキム・ジンヒョンに阻まれた。スコアレスで折り返しを迎える。
後半開始早々の47分、香川からのスルーパスを受けたJ・クルークスがボックス左からシュート。GKヤクブ・スウォヴィクが弾いたボールがバーに直撃したが得点には繋がらない。対するFC東京も56分にディフェンスラインからのボールに松木が抜け出して左足で合わせる。しかしこれは上手くミートしなかったうえにオフサイドの判定となった。
オープンな展開となった59分、C大阪がFC東京陣内中央左サイドでFKを獲得。キッカーの山中亮輔が左足で蹴り込んだ速いボールがボックス内でバウンドするとニアに奥埜博亮が飛び込む。左足を伸ばして軌道を逸らし、先制点とする。
FC東京は63分に仲川に代えてアダイウトンを投入。リードしたC大阪も毎熊晟矢に代えて中原輝を送り出した。
68分、FC東京はスーパーゴールで追いつく。右サイドでボールを持った中村帆高が低い弾道のクロスを供給すると渡邊がディフェンスラインの前で胸トラップして身体を倒しながら右足でシュート。GKキム・ジンヒョンの反応も及ばず、年間ベスト級の鮮烈な得点が生まれた。
C大阪は76分にJ・クルークスに代えて上門知樹、FC東京は77分に渡邊に代えて俵積田晃太を投入。互いに攻撃的なカードを切って次の1点を争う。すると82分、右サイドでボールを持った俵積田がハーフウェイライン付近から独力で突破して深い位置まで侵攻する。マイナス方向への折り返しに安部が合わせたが枠を捉えない。
それでも84分、左サイドにフリーで抜け出した上門が中央マイナス方向に折り返し。奥埜が左足で合わせ、自身のこの日2点目を勝ち越し弾とした。
その後も交代策を駆使していくFC東京だったが、再び追いつくことはなく試合を終えている。この結果、FC東京は直近のリーグ戦4試合未勝利。一方のC大阪は2試合ぶりの白星を飾り、ここ5試合では3勝1分け1敗と調子を上げている。
■試合結果
FC東京 1-2 セレッソ大阪
■得点者
FC東京:渡邊凌磨(68分)
C大阪:奥埜博亮(59分、84分)
