明治安田生命J1リーグでは4月1日、第6節の湘南ベルマーレvsガンバ大阪が行われた。
1勝2分け2敗の12位湘南が、3分け2敗未勝利の16位G大阪をホームに迎えた一戦。湘南は阿部浩之や永木亮太、日本代表帰りの町野修斗ら、G大阪は鈴木武蔵や食野亮太郎、山本悠樹らを先発起用した。
試合は前半から日本の期待を背負うストライカーの独壇場となる。まずは21分、G大阪の攻撃をしのいだところから阿部が最終ラインの裏に浮き球のボールを供給。ボックス外まで出たGK谷晃生がクリアし切れなかったボールに追いついた町野が無人のゴールに流し込んだ。
さらに38分、ボックス右の石原広教がクロスを供給するとボックス内で混戦に。最後は中央にこぼれたボールを町野が左足で押し込む。
湘南は続く40分にも右サイドでのFKを獲得。ファーに蹴り込まれたクロスにGK谷が触れてこぼれると、ボックス左の角度のないところからふわりとしたボールを蹴り込んだ町野がハットトリックを達成した。
そしてその2分後、ボックス左の中野嘉大が左足でシュート性のクロスを供給。ゴール目前の至近距離で反応した町野が合わせて自身のこの日4点目とした。一度はオフサイドの判定となったが、VARオンリーレビューによって得点が認められている。
G大阪は前半ATに鈴木武蔵に代えてイッサム・ジェバリを起用。さらにハーフタイムに石毛秀樹と食野に代えてネタ・ラヴィと福岡将太を送り出して巻き返しを図った。対する湘南は62分に町野とタリクに代えて鈴木章斗と平岡大陽を投入する。
すると63分、ファン・アラーノからの縦パスを受けたI・ジェバリがボックス内で絶妙なトラップを見せて素早くシュート。Jリーグ初得点をマークして反撃の狼煙を上げた。
終了間際にもI・ジェバリのシュートが舘幸希の手に当たったとしてPKの笛。しかし、自らキッカーを務めたI・ジェバリのシュートは枠を大きく越えていく。
結局、湘南が3点のリードを守る形で試合終了。この結果、湘南は開幕節以来5試合ぶりの白星を飾った。一方のG大阪は3分け3敗と未勝利が続いている。
なお、J1リーグにおける同一選手による1試合得点記録は野口幸司氏、エジウソン氏、中山雅史氏、呂比須ワグナー氏の「5」が最多。4得点が生まれた試合は今回の町野の達成を含めて16試合あり、直近では2020年8月に名古屋グランパスに所属していた前田直輝が浦和レッズ戦で達成していた。
■試合結果
湘南ベルマーレ 4-1 ガンバ大阪
■得点者
湘南:町野修斗(21分、38分、40分、42分)
G大阪:イッサム・ジェバリ(63分)
