20211204_EZEQUIEL(C)Getty images

徳島ヴォルティス、前半序盤に失意の連続失点…後半追い上げもサンフレッチェ広島に4失点敗戦で降格が決定

明治安田生命J1リーグは4日、第38節(最終節)の徳島ヴォルティスvsサンフレッチェ広島が行われた。

勝ち点36で降格圏の17位に沈む徳島が、12位・広島をホームに迎えた一戦。徳島は勝利したうえで16位・湘南ベルマーレ(勝ち点36)、15位・清水エスパルス(勝ち点39)の結果次第で残留できる状態で最終節を迎えた。

徳島は垣田裕暉や西谷和希、藤田譲瑠チマらを先発起用。広島はエゼキエウや青山敏弘、塩谷司らをスタートから送り出している。

試合は早々の9分に動く。スローインの流れからボックス手前左の青山が右足でクロスを供給。ボックス右の藤井智也が右足で飛び込むようにして合わせ、Jリーグ初ゴールを決める。

直後の11分にも徳島にとって最悪の展開が続いた。右サイドでボールを持った藤井が縦に突破してクロス。中央で飛び上がったエゼキエウが頭で合わせて広島が2点をリードする。

さらに36分、広島ボールの左CKで柴崎晃誠がキッカーを担当。速いボールに反応したニアの東俊希が頭で逸らすと、中央のエゼキエウがこの日2点目を決めた。

残留のために必勝を誓う徳島はハーフタイムに3枚替え。鈴木徳真、ジエゴ、福岡将太に代えて一美和成、内田航平、田向泰輝を送り出す攻撃的な交代を敢行した。

反撃に出る徳島は54分に1点を返す。縦パスが阻まれた跳ね返りに岸本武流がボックス手間中央から右足でダイレクトシュート。丁寧にコントロールしてゴール右に流し込んだ。

やや受ける展開が目立つ広島は63分にエゼキエウに代えて浅野雄也を投入。するとその2分後、ボックス左でこぼれ球を拾った浅野が中央に切り込んで左足でシュート。徳島DFに当たったボールがネットを揺らし、広島が再び3点差をつける。

刻一刻と時計の針が進むなかで徳島は68分、垣田に代えてムシャガ・バケンガを投入して得点を託す。しかし、終盤にかけて守備を固める広島をなかなか崩すことができず。

それでも、80分には右サイドからクロスを上げた流れからゴールの目の前でボールが浮き上がる。混戦になったが最後は一美が頭で押し込んで2点差とする。

しかし、広島がリードを保ったまま試合が終了。他会場では湘南がガンバ大阪との一戦をスコアレスで終えて勝ち点を「37」に積み上げたため、「36」から動かなかった徳島が17位で降格を喫することとなった。徳島は2021シーズンからJ1リーグに参戦していたが、1年でJ2リーグに戻ることとなっている。

■試合結果
徳島ヴォルティス 2-4 サンフレッチェ広島

■得点者
徳島:岸本武流(54分)、一美和成(80分)
広島:藤井智也(9分)、エゼキエウ(11分、36分)、浅野雄也(63分)

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