明治安田生命J1リーグでは9月30日、第29節のサンフレッチェ広島vs名古屋グランパスが行われた。
前節6試合ぶりの黒星を喫した7位・広島が、5試合未勝利の4位・名古屋をホームに迎えた一戦。広島はマルコス・ジュニオールや川村拓夢、満田誠ら、名古屋はキャスパー・ユンカーや古巣対戦となる野上結貴、森島司らを先発起用した。
試合の立ち上がりは広島が攻め込んでいくものの15分には名古屋に決定機。ボックス左のユンカーがヒールパスを送ると中央の前田直輝が左足を強振したが、GK大迫敬介が至近距離からのシュートをはじき出す。
一方の広島は27分にショートカウンターを発動。ボックス手前中央の塩谷司からのスルーパスに抜け出したM・ジュニオールが左足でネットを揺らす。しかし、オフサイドと判定されて得点は認められない。
スコアレスで迎えた後半、名古屋は前田と森島に代えて永井謙佑と内田宅哉を投入。名古屋が素早い攻撃を繰り出していくと57分にスコアが動く。センターサークル付近の永井からのスルーパスを受けたユンカーが最終ラインの裏に抜け出してボックス手前中央でループシュート。前に出たGK大迫の頭上を越えたボールがゴールに吸い込まれる。
追う展開となった広島は63分にピエロス・ソティリウとM・ジュニオールに代えてドウグラス・ヴィエイラとエゼキエウ、71分に志知孝明と中野就斗に代えて越道草太と東俊希を送り出した。
すると72分、右サイドでボールを持った越道が対面の名古屋DFを抜き切らずにアーリークロスを供給。加藤陸次樹が右足で合わせて同点弾をマークする。
さらに77分、エゼキエウのスルーパスに反応してボックス内に走り込んだD・ヴィエイラが河面旺成のチェックを受けて転倒。PKの笛が鳴らされたのちにVARオンフィールドレビューが行われたものの判定は変わらず、キッカーのD・ヴィエイラが逆転弾を決め切った。
一転してビハインドとなった名古屋が決定機をつかめずにいると85分には再び広島の攻撃。越道からのクロスをボックス左でトラップした加藤が右足でシュートを放つ。名古屋DFにディフレクションして軌道が変わったボールにゴール前のエゼキエウが頭で合わせてリードを広げる。
そして、最後まで名古屋が流れを引き戻せないまま試合終了。広島(勝ち点47/得失点差9)が2試合ぶりの白星で5位に浮上した一方、名古屋(47/6)は6試合未勝利で6位に後退している。
■試合結果
サンフレッチェ広島 3-1 名古屋グランパス
■得点者
広島:加藤陸次樹(72分)、ドウグラス・ヴィエイラ(81分)、エゼキエウ(86分)
名古屋:キャスパー・ユンカー(57分)


