明治安田生命J1リーグは3日、第28節の湘南ベルマーレvs川崎フロンターレが行われた。
J1参入プレーオフ圏の16位に沈む湘南が、4連勝中の暫定首位・川崎Fをホームに迎えた“神奈川ダービー”。湘南は町野修斗や中野嘉大、茨田陽生ら、川崎Fは知念慶や家長昭博、脇坂泰斗らを先発起用した。
前回の直接対決で4-0の衝撃的な快勝を収めた湘南は今回も開始から勢いよく攻め込んでいく。それでも立ち上がりをしのいで支配率を高めていく川崎F20分に右CKを獲得。脇坂のクロスに谷口彰悟が頭で合わせたシュートがゴール前の知念に当たってネットを揺らし、川崎Fが先制した。
湘南は失点後に再び盛り返していくがなかなか得点まで至らず。26分には右サイド深い位置に入り込んだ石原広教のクロスをボックス内のタリクが収める。そのまま左足でシュートを浴びせたがディフレクションもあり枠を右に外れた。
川崎Fがハーフタイムにマルシーニョと脇坂に代えて宮城天と大島僚太を送り出すが、ビハインドで折り返した湘南は後半早々に追い上げを見せる。ボックス内に供給されたスルーパスに走り込んだ町野がジェジエウに倒されたとしてPKの判定。自らキッカーを務めた町野が力強いシュートを決め切って同点弾とする。
良い時間帯を作っている湘南は62分に最初の交代。平岡大陽に代えて山田直輝を起用して逆転を目指した。
その後も一進一退の攻防を繰り広げる中で互いに交代策を駆使していきつつ、終盤には湘南が立て続けにチャンスを迎えていくものの次の1点は遠い。
それでも試合終了間際の93分にボックス左の山田が中央マイナス方向に折り返し。途中出場していた阿部浩之が古巣のネットを揺らして逆転弾とした。
そして、試合は湘南がリードしたまま終了。この結果、川崎Fは連勝が「4」でストップして暫定首位から後退することに。一方の湘南は6試合ぶりの白星で王者を相手にシーズンダブルを達成した。
■試合結果
湘南ベルマーレ 2-1 川崎フロンターレ
■得点者
湘南:町野修斗(53分)、阿部浩之(90+3分)
川崎F:知念慶(20分)
