明治安田生命J1リーグは3日、第28節のFC東京vs横浜F・マリノスが行われた。
1試合消化試合の多い川崎フロンターレに暫定首位に立たれている状況で、暫定2位の横浜F・マリノスにとっては負けられない今節。ここ4試合で3勝1敗と好調の7位・FC東京のホームに乗り込んだ。
FC東京はディエゴ・オリヴェイラや塚川孝輝、東慶悟らを先発起用。横浜FMはレオ・セアラや仲川輝人、藤田譲瑠チマらをスタートから送り出している。
ホームのFC東京は試合開始から積極的に攻め込んでいく。9分には右サイドからボックス手前中央にカットインした紺野和也が左足でミドルシュート。バーに直撃したが得点には繋がらない。
しかし12分、FC東京の左CKを跳ね返した流れから横浜FMがカウンターを発動。ボックス内に走り込んだ仲川を長友佑都が倒してPKの笛が吹かれる。しかし、VARオンリーレビューによってファウルの接触があったのはボックス外だとしてFKに変わった。
その後も一進一退の攻防が繰り広げられる中で徐々に横浜FMが押し込む。すると40分、右CKから永戸勝也が蹴り込むとニアでクリアしようとした木本恭生が頭で逸らす。これに反応した岩田智輝が滑り込むようにして合わせて先制点を奪取する。
前半終盤の45分にも横浜FMがリードを広げた。左サイドでボールを持った西村拓真が低い弾道のクロスを供給。仲川が右足で合わせてネットを揺らした。
2点をひっくり返す必要があるFC東京はハーフタイムに中村帆高に代えてバングーナガンデ佳史扶を投入。しかし、後半も横浜FMのペースで試合が進行していく。
それでも53分、FC東京は横浜FM陣内左サイドでFKを獲得。キッカーのバングーナガンデが入れたクロスが跳ね返されたところ、ボックス右でボールを拾った塚川が左足で沈めて1点差に詰め寄る。塚川にとってこれがキャリアでのJ1初得点となった。
得点後に勢いに乗るFC東京は57分に紺野、D・オリヴェイラ、安部に代えてルイス・フェリッピ、アダイウトン、松木玖生、押され気味の横浜FMは61分に仲川に代えてマルコス・ジュニオールを送り出す。
すると64分には松木を中心にボールが回り始めたFC東京が右CKを獲得。キッカーを務めた松木がファーに蹴り込むと飛び上がった塚川が頭で決めてこの日2発目となる同点弾を決め切った。
そして、終盤にかけても熱戦を繰り広げる両チームだったが次の1点は生まれないまま試合が終了。この結果、FC東京は連勝こそ逃したものの2試合無敗、一方の横浜FMは2試合未勝利も暫定2位のままとなっている。
■試合結果
FC東京 2-2 横浜F・マリノス
■得点者
FC東京:塚川孝輝(53分、63分)
横浜FM:岩田智輝(40分)、仲川輝人(45分)
