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岩尾憲が分析する浦和レッズの敗因「隙と言わざるを得ない」「チームとして負けた」

浦和レッズの中盤をコントロールするMF岩尾憲が、サガン鳥栖戦の敗因を語っている。

浦和は10日、明治安田生命J1リーグ第10節で鳥栖をホームに迎えて0-2で敗戦。70分にクロスがこぼれたところから長沼洋一に先制点を奪われると、75分には鳥栖のプレスによって生まれた後方のパス回しでのミスを突かれ、手塚康平に加点された。

試合後のメディア取材に応じた岩尾は、特に2失点目の場面について「鳥栖さん全体のハードワークというか、プレスも含めて1点とってももう一個とりに行く」という部分が効いていたと説明し、以下のように反省している。

以下に続く

「そういうところで自分たちのミスから2失点目も生まれているので、そういったところは自分たちの隙と言わざるを得ないので。言い訳せずに、誰かのせいじゃなくてチームとして負けたことを自覚して、次に進まないといけないと思います」

また、ボールを保持して崩す形に関しては最後の部分でアイデアを欠いたと指摘した。

「ボールの持ち方や侵入していくところ、アタッキングサードまでどう運ぶかということは悪いものではなかったと思っています。ただその先のラインブレイクのところが足下、足下になりすぎてしまって、少し工夫が足りなかったと思います。そこまでの道中が課題として残ったかというとそんなに悪くはなかった。ただ失点のシーンが、それをやる以上リスクは当然ありますけど、煮え切らない部分が残ったという感じですね」

ビルドアップの部分では「あえて後ろはプレッシャーを受けて相手を引き出す形をとっている」とも明かした岩尾。とはいえ、ボール支配に関しては浦和が58%と上回ったが、「(ボールを)動かすことはもちろんですけど、動かすことで点が入るわけではないので。動かしながらどこかで誰かがスピードを上げて、背後をとるとかゴール前に入っていくというところに関しては課題」だと現状を分析した。

守備の強度を高めてAFCチャンピオンズリーグ(ACL)を制したが、今後についてマチェイ・スコルジャ監督はより攻撃的なスタイルを構築していくことを強調。中盤の鍵を握る岩尾は、冷静にチームを見つめながら向上への道筋を立てている。

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