明治安田生命J1リーグは27日に第15節が行われ、ヴィッセル神戸とFC東京が対戦した。
開幕から好調を維持して首位に立つ神戸が、本拠地ノエビアスタジアムに10位FC東京を迎えた一戦。神戸は得点ランク首位のエースFW大迫勇也や汰木康也らが先発し、さらに今夏の退団が決まったイニエスタもベンチ入り。敵地に乗り込んだFC東京では、ディエゴ・オリヴェイラや仲川輝人、森重真人に長友佑都らがスタメンに入っている。
試合序盤は、両チームとも積極的なボール保持とプレスから主導権を狙う。ホームの神戸は大迫勇也や武藤嘉紀を中心に徐々に相手ゴールに迫るシーンを増やしていくと、18分にショートCKからマテウス・トゥーレルが決定機を迎える。すると20分、左サイドを突破した汰木康也のクロスに武藤嘉紀が右足のボレーで合わせ、ネットを揺らした。神戸は先制に成功する。
主導権を握った神戸は、31分に佐々木大樹が強烈なミドルシュートを放ったが、GKスウォビィクのファインセーブに阻まれる。36分にはポスト直撃のシュートを許したが、良い流れのまま41分に追加点を奪う。相手のビルドアップを敵陣で奪ってショートカウンターを発動すると、左サイドを駆け上がった初瀬亮のクロスを大迫勇也がヒールで華麗に流し込んだ。さらに44分には、大迫勇也のスルーパスから武藤嘉紀がこの日2ゴール目。3点をリードして前半を折り返す。
苦しい状況のFC東京だが、選手を入れ替えた後半は徐々にチャンスを作っていくと、57分に相手のハンドでPKを獲得する。これをディエゴ・オリヴェイラが冷静に沈め、2点差まで縮めることに成功した。
1点を返された神戸は、70分に負傷で山川哲史を失うことに。代わりに尾崎優成を投入する。すると84分、再びボックス内でのハンドでPKを献上。これをペロッチに決められ、1点差まで詰め寄られた。それでも時間を使いながらリードを守りきり、3-2で競り勝っている。
この結果、神戸は今季リーグ戦10勝目を挙げ、勝ち点を33に。首位をキープしている。一方のFC東京は、勝ち点19のままとなっている。
