日本代表を率いる森保一監督は、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選において状況が好転しているとは考えていないようだ。15日のオマーン代表戦前日会見で語った。
9月に行われた初戦でオマーンに屈して黒星発進となった日本の最終予選。その後、10月にもシリーズ初めの試合でサウジアラビア代表に敗れたが、11月にはベトナム代表に勝利した。
10月に2位・オーストラリア代表との直接対決に勝利していることや、他会場の結果も影響し、日本はグループBにおいて3位に浮上。4位・オマーンとの勝ち点差は「2」で、オーストラリアとの勝ち点差を「1」とするなど、今後勝ち続ければ自力でW杯出場権が獲得できる位置まで這い上がっている。
とはいえ、森保監督は「連勝して勝ち星が先行しているということに関してですが、まったく厳しい状況には変わりはないと思っています」としつつ、ギリギリの位置にいることを強調した。
「我々は一試合一試合、W杯出場権をつかみ取るために、出場権をかけた戦いが一試合一試合続くと思っていますので、明日の試合も我々が厳しい状況、土俵際ギリギリということを引き続き忘れないように戦っていかなければいけないと思います」
また「一試合一試合、出場権をつかみ取るためのトーナメントという気持ち」で戦っていくとも口にした森保監督。まずは目の前にオマーンとの対戦が控えるが、初戦で敗れた相手を以下のように警戒した。
「オマーン戦をこれまで見てきて、非常に思ったことは対戦相手を徹底的に分析してその対策を講じてくるということが、試合の内容にも表れていると思います。明日の試合も我々もかなり分析されて難しい戦いになると思いますが、我々が分析されたうえでも選択肢を多く持って、戦っていけるようにしたいと思います」
森保監督は、最終予選全体についても「これまで苦しい戦いという部分では、アジア全体のレベルが非常に上がっているということが言えると思います」としつつ困難に見舞われていることを認める。それでも「最善の準備をし、選手たちが力を出し切って戦っていければ、必ずW杯の出場権をつかみ取れると思っています」と自信を示しており、オマーンにリベンジを果たせるかどうかがこの先を見据える中でターニングポイントになってきそうだ。
アウェーで行われるオマーンvs日本は、日本時間16日の25:00にキックオフが予定されている。
