イタリアメディアが、日本代表とドイツ代表の一戦について取り上げている。
日本は現地時間9月9日、国際親善試合でドイツと対戦。ドイツとの一戦は、昨年のカタールワールドカップ以来となる再戦に。ドイツはこの代表活動の結果次第で、指揮官であるハンジ・フリック監督の去就が考慮されると報じられるなど、重要な試合と位置づけられていた。
試合は早々の11分、右サイドから菅原由勢のクロスに伊東純也がニアで合わせて日本が先制。19分にサネのゴールでスコアは振り出しに戻るも、22分に再び菅原のクロスから上田綺世が決めて勝ち越す。
後半、日本は4バックから3バックに変更。重心を下げてカウンターから攻撃を伺う形に。すると90分、ドイツの最終ラインでのビルドアップを久保建英がカット。ハーフウェーラインから持ち運んでGKとの2vs1でパスを選択。浅野拓磨が押し込んで3-1に。
さらにアディショナルタイム、久保のクロスを田中碧がヘディングで合わせて試合終了の笛。4-1で日本がドイツに圧勝。W杯に続いて白星を飾っている。
イタリア『Gazzetta』は、ドイツの大敗について「ドイツサッカーは自分たちの弱さを露呈した」と紹介し「致命的な恥辱」と酷評。驚きをもって伝え「このままでは、2024年にドイツで開催される欧州選手権も失敗に終わるだろう」と指摘した。
「ドイツは屈辱を味わい、監督は解任に追い込まれ、スター選手たちは不満を募らせ…なんという惨状だろう」
また、戦術についても「ドイツは後ろ(ディフェンス面)で踊りすぎている。失点せずに守り続けることはほとんどなくなり、キミッヒの右SB起用でさえ、よりバランスが取れているとは言えない」と主張した。
日本戦から一夜明け、ドイツ代表はフリック監督の解任を発表。正式監督は決めないまま、12日にW杯準優勝国であるフランス代表との一戦を迎える。
