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サッカー日本代表、W杯出場国・韓国とタイトルをかけて激突! アピールへの大前提は大会制覇/プレビュー&予想布陣

 日本代表は27日のEAFF E-1サッカー選手権2022決勝大会最終節で、韓国代表と対戦する。試合の見どころや予想フォーメーションは?【文=上村迪助(GOAL編集部)】

■即席チームで輝く能力も必要

20220727_japan_Arai(C)Kenichi Arai

 ウエスカに移籍した橋本拳人(招集時点でヴィッセル神戸)を除き、国内組のみが招集されているE-1選手権。日本はこれまで19日の第1節で香港代表に6-0で快勝した一方、24日の第2節中国戦には0-0で引き分けた。

 大会制覇を目指す中で、現在の順位は連勝している韓国に次ぐ2位。とはいえ、最終節の直接対決に勝利すれば優勝が決まる状況であり、選手たちも中国戦直後から切り替えはできていると口を揃えている。

 カタール・ワールドカップ(W杯)に向けた国内組にとってのサバイバルの機会という側面が強いE-1選手権だが、森保一監督は多くの選手を起用する中でタイトル獲得が大前提の目標だと強調。チームとして優勝に向かう姿勢が第一にあり、そのうえで個々の選手に何ができるか、パフォーマンスをチェックするという構図だ。

 つまり、もし韓国に勝利できず優勝を逃すこととなれば、今大会でチームを頂点に導くという結果が出せなかった点から、いずれの選手もW杯メンバー入りは厳しいものとなる。布陣のべースはアジア最終予選が中心になる見込みであり、本大会の選手登録人数が23名から26名に増枠しているだけに、ここぞという場面で試合を決めることができる、自身の持ち味を勝利に結びつけられる存在が、指揮官の評価を得ることになるだろう。

 もちろん今回のE-1選手権のメンバーは即席チームで戦わなければならず、準備期間も極めて短い。香港戦直前までリーグ戦が行われていたことを踏まえれば疲労も気がかりであり、万全の状態ではまったくない。とはいえ、森保ジャパンが探しているのはチームの根幹を担う選手ではなく、限定的な場面での打開策を提示できる選手。E-1を終えれば9月の親善試合2試合のみが残り、直前の長期合宿が組めずにW杯に突入するという日程を眺めても、「限られた時間でベストパフォーマンスを発揮する」という能力も試されているものの一つだ。

■中央攻撃のキーマン、西村拓真

20220727_Japan_Form(C)GOAL

 可能な限り多くの選手を起用する意図を明確にしていた森保監督は、香港戦から中国戦へはスタメン全員を変更。続く韓国戦は中国戦から中2日であり、再び香港戦のメンバーが中心になると見られる。

 その中でも注目が集まるのが西村拓真だ。以前までは最前線の中央で得点力を目立たせていた選手だが、今シーズンは横浜F・マリノスでトップ下として躍動。代表チームにおいても香港戦では4-2-3-1のトップ下で起用されて2ゴールをマークし、中国戦でも終盤に点を奪いにいくカードの一人として途中投入されるなど、攻撃性能において一定の信頼を得ている。

 欧州組も含めた代表チームは4-3-3では鎌田大地や久保建英がトップ下タイプの選手だが、西村はそれらの選手以上にストライカー色が強い。南野拓実も中盤中央から得点を狙うことができるが、現状は伊東純也の反対側の左サイドでの起用がメインとなっており、オプションとして西村というカードを手元に置いておく意味は大いにある。

 伊東や三笘薫の突破力を軸としたサイド攻撃も日本のメインウエポンだが、0-3で敗れたキリンカップのチュニジア代表戦で露呈したように、中央での打開策を講じておくことも必須。西村も「2列目からゴール前に入っていくことや動き回るところ、アグレッシブにプレーするところ」が自身の特徴であり、選択肢となり得ることを示している。“中央攻撃仕様”のオプションを作るうえで、西村の起用自体が周囲の選手へのメッセージにできる部分も重要だ。

 さらに興味深いのは、西村が横浜FMに完全移籍加入したのは今季からであり、「(横浜F・)マリノスでやっていることは今までのサッカー人生で初めての経験がすごく多くて、毎日が新鮮で、自分も新しい発見が多くて、充実している」と語っている点。トップ下としてさらなる余白を残しており、この代表期間で得る収穫と課題を材料に、さらなる成長を遂げる可能性も秘めている。

 メンバー入りに向けて継続的に検討されるためには普段のリーグ戦も重要となるが、まずは目の前の韓国戦。ここで有無を言わさぬ結果を残すことができれば待望論も高まり、9月の親善試合、そして本大会の招集へと繋げることができそうだ。

 選手個々の真価が試される今大会初のW杯出場国・韓国との一戦は、27日の19:20に豊田スタジアムでキックオフを迎える。

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