Yukinari-Sugawara(C)GettyImages

今季初ゴールも菅原由勢が引き分けを「僕の責任」と語った理由「自分がピッチに残ることができていたら…」

AZアルクマールの日本代表DF菅原由勢は、引き分けに終わったスパルタ・ロッテルダム戦を振り返った。

AZは2日、エールディヴィジ第24節でスパルタ・ロッテルダムと対戦した。試合は序盤こそスパルタ・ロッテルダムに押し込まれる時間が続いたが、徐々にペースを掴んでいくと、25分にスウェン・マイナンスのラストパスから菅原が華麗なシュートを沈めてAZが先制に成功する。しかし、56分に菅原が負傷交代すると、74分にAZの右サイドを攻略されて失点。結局、そこから得点が動くことなく、悔しいドロー決着となった。

この日、菅原は斉藤光毅と競り合った際に右ヒザを痛めて負傷交代することに。その状態が注目されたが、試合後には「そこから試合で100%を出すには難しい状況だったので、1回ヒザをやっていることもあるので、あまりリスクをかけたくなかった」と大事をとって代わる決断をしたと主張。続けて「ひねったというよりは強く打った感じ」と語り、打撲系の症状であると説明した。

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菅原自身としては25分に見事なゴールを奪取。今季初ゴールとあって「いまいち今シーズン数字を残し切れていないというのは自分自身感じていたし、もっとそこの数字のところをこだわりたいと思っていたので、まずは1点いい形で取れたのは良かった」と喜びを口に。ゴール場面についても「目の前にいる選手が見えていて、ボールを止めてから一対一で仕掛けてシュートまで行くか、それともワンタッチで行くかというオプションを持ちながら、相手ディフェンスを見ながら決めようと思っていた」とした上で、「相手の立ち位置的にたぶんシュートを打つモーションをしたら股のコースも開くかなと。良い決断ができたと思う」と状況を理解した中での得点だったことを明かした。

ただ一方で、負傷交代したこともあって「今日(引き分けたの)は僕の責任でもあると思っている」と一言。その言葉の意味を菅原はこう説明した。

「ケガとはいえ、やはり自分がピッチに残ることができていたら、そういうこと(同サイドを崩されての失点)は起こらなかっただろうし、チームに対してもっといろいろなことができたと思う。そう考えると、まだまだかなと思います」

ゲーム終盤にはケガの痛みを抱えながらベンチにいる選手の中で唯一立ち上がって周りに指示を出すなど、勝利に貪欲な姿を見せていた菅原。早期にケガを癒やし、勝利にこだわる姿勢を見せていくことで苦戦の続くチームを牽引していきたい。

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