バルセロナは、資金調達のために経済的なテコ入れをしており、それは大胆な行動と言える。
ロベルト・レヴァンドフスキやハフィーニャを獲得してチームを強化したバルセロナ。しかし、それはクラブがかつてないほど経済的に苦しい時期に行われたことだ。
この夏、バルセロナは大金をはたいて補強を行っているが、そのような大金を動かせるほどの経済力は今のところ持ち合わせていない。このオフシーズン、バルセロナはバイエルン・ミュンヘンからレヴァンドフスキを獲得するために5000万ユーロ(約69億円)、リーズからハフィーニャ獲得に5900万ユーロ(約81億円)を費やした。
また、フランク・ケシエとアンドレアス・クリステンセンらをフリーで獲得。さらにはセビージャDFジュール・クンデとチェルシーDFセサル・アスピリクエタの加入も間近に控えてると報じられている。
レヴァンドフスキのバルセロナ移籍を受け、バイエルンのユリアン・ナーゲルスマン監督は「世界で唯一、お金なしで選手を買うことができるクラブだ。なんだか奇妙でクレイジーだね」とコメントしている。
では、彼らはどのようにしてそれを成し遂げたのだろうか?バルセロナの"経済的テコ"を紹介していく。
バルセロナの"経済的テコ"とは、クラブの負債状況によってもたらされる制約を緩和するために行われる財務的措置を意味する。"経済的テコ"を作動させるためには、資産を部分的に売却し、収入を得ていくのが基本的な形だ。
バルセロナのジョアン・ラポルタ会長は、この"経済的テコ入れ"を発動することによって、夏の移籍市場でクラブが補強する為に使う資金をもたらすことに貢献した。
このレバーは、クラブが資金を調達するためには有益でありながら、リスクの高いことを意味する。バルセロナの場合、クラブは将来的な利益となる複数年のテレビ放映権とライセンス権を売却することで資金を調達している。
バルセロナの幹部たちは6月の臨時株主総会で、クラブのテレビ放映権の一部とライセンス・マーチャンダイジング(BLM)の一部を売却することを許可。巨額の負債を減らし、将来に向けて強いチームを作るための資金を調達することを決議した。
その為、クラブは将来のビジネスについて、テレビ放映権の売却などについて詳しく語るのではなく、"経済的テコ"という婉曲的な金融専門用語が使われているのだ。
バルセロナは2021年、13億5000万ユーロ(約1864億円)の負債を計上。帳尻を合わせるためにラポルタ会長は、クラブのライセンシング&マーチャンダイジング(BLM)の49.9%を売却する許可を得た。
これまでラポルタ会長は、クラブの今後25年間のラ・リーガのテレビ放映権の25%をシックス・ストリートという世界的な投資会社に数回に分けて売却。総額5億8200万ユーロ(約803億円)を調達している。
クラブはまず10%を同会社に売り、約2億6700万ユーロ(約368億円)を獲得。その後、さらに15%を売却したことで、3億1500万ユーロ(約483億円)を手に入れた。
これらの"経済的テコ"は3つ用意されており、バルセロナはそのうち上記の2つを発動。残る"第3のテコ"は、バルサ・ライセンシング&マーチャンダイジングの株式の49.9%を1億ユーロ(約140億円)弱で売却することとなっている。


