カナダサッカー協会は、DFアルフォンソ・デイヴィスの負傷を巡ってバイエルン・ミュンヘンの主張に反論している。
今季もバイエルンで公式戦31試合3ゴール3アシストを記録し、主力として活躍していたデイヴィス。しかし、3月のインターナショナルウィークでカナダ代表に招集されると、CONCACAFネーションズリーグの3位決定戦で右ひざの前十字靭帯断裂の重傷を負い、長期離脱を余儀なくされることになっている。
そしてこの負傷を巡り、デイヴィスの代理人であるネダル・フオセ氏は「100%じゃないのに出場させた結果、どうなった? 協会は選手をもっと管理しなければならない」と厳しく批判。さらに、バイエルンのヤン=クリスティアン・ドレーセンCEOも「一連の経緯を完全に解明することを求めており、法的措置を取る可能性もある。明らかに負傷している選手を医療検査も十分行わず、負傷したひざの状態のまま12時間の大陸間フライトさせるのは、我々の見解では重大な過失だ」とカナダサッカー協会に対する法的措置も示唆していた。
こうした主張に対し、カナダサッカー協会が反論。メディカルチームがすべて適切な手順に従っていたこと、さらに大会中も常にバイエルンと連絡を取り続けていたことを主張している。
「調査の結果、アルフォンソ・デイヴィスの医療記録文書は彼に対する適切な処置プロトコルが遵守されたことを確認するものであり、通信記録はメディカルチームが大会を通じてバイエルンに対して最新情報を提供していたことを示している」
「バイエルンとさらに話し合い、誤解を解消するために背景と詳細情報を提供した。今後数ヶ月、我々全員がアルフォンソをサポートすることに集中していく」
なおデイヴィスは、今季のブンデスリーガやチャンピオンズリーグはもちろん、夏のクラブ・ワールドカップや新シーズンの前半戦も欠場する可能性が高まっている。


