浦和レッズFW興梠慎三が、バトンを受け取った末のタイトルに対する万感の思いをこぼしている。試合後の取材対応で語った。
浦和は6日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2022の決勝第2戦でアル・ヒラルをホームに迎えて1-0で勝利し、2戦合計2-1でクラブ3度目のアジア制覇を達成。後半早々のFKからボックス左のマリウス・ホイブラーテンが頭で折り返すと、中央の興梠にはわずかに合わなかったもののアル・ヒラルの選手にに当たったボールがゴールに吸い込まれて決勝点となった。
浦和は2019年にも決勝まで到達し、その際もアル・ヒラルと激突していたが、連敗で涙をのんだ。今回はそのリベンジを果たすこととなったが、興梠はその時のチームメイトであり、『DAZN』の解説やセレモニーのゲストとして会場を訪れていた槙野智章氏と阿部勇樹氏(ともに現在は引退)への思いも込めてプレーしていたことを明かしている。
「2019年の時に6万人近くサポーターが入ってくれてて、その人たちの分まで。あとは会場に槙野も阿部ちゃんも居たので、その仲間たちは2019年に悔しい思いをしているので、その人たちのためにもリベンジがしたかったです。本当に勝てて良かったです」
また、個人としては2度目となるACLを36歳で果たしたことについて「僕はラストチャンスだと思っているのでそういう意味ではすごく嬉しいです」と喜びを示す。一方、浦和は今大会では昨年8月までに準決勝を終え、Jリーグでのシーズンが切り替わってから決勝のみを戦った。
そして、決勝の舞台では登録選手たちだけでなく、指揮官もリカルド・ロドリゲス前監督からマチェイ・スコルジャ監督に変わっている。興梠は2019年大会との違いを説明した。
「今回に関しては個人的に予選も戦っていないし、19年は予選から厳しい戦いをして勝ち抜いてきた決勝だったので、やっぱり19年の方がとりたかった気持ちはあります。でも今回はまた違って、槙野が天皇杯でゴールしてACL出場権をとって、去年いた(江坂)任、(キャスパー)ユンカーとかが予選で活躍して決勝まで導いてくれました。それで監督はリカ(リカルド・ロドリゲス)ってことで。色んな人の気持ちを背負っての決勝だったので、背負うものがちょっと違ったという気がします」
興梠が説明した通り、浦和はACL2022の出場権を2021年度の天皇杯制覇によって成し遂げている。その大会の決勝では大分トリニータと激突し、1-1で迎えた後半ATに槙野氏が頭で押し込んで決勝点とした。なお、槙野氏は2021シーズン限りで浦和を退団することを事前に発表しており、その試合が同クラブでのラストマッチとなっている。
2019年のリベンジというだけでなく、2021年から紡いだストーリーをハッピーエンドで完結させた浦和。次なる戦いに向けて、興梠は「まだACLを取ってその年にJリーグをとっているチームはないのでそこを目指していきたいです」と意気込みを新たにしている。




