Achraf Hakimi - Real Madrid

8歳からレアル・マドリーでプロデビューは18歳。“超エリート”ハキミのこれまで…/独占インタビュー

アクラフ・ハキミほど順調にキャリアを歩んでいる選手はいない。

8歳でレアル・マドリーの練習に招待され、順調にカテゴリーを上げていくと、2017年にはトップチームデビューを果たした。出場機会を得られず、一度は壁にぶつかったが、2018年にレンタル移籍した先は、ドイツの強豪であるドルトムントだった。今シーズンは最も多くの試合に出場するなど、ドルトムントの欠かせない戦力となっている。

『Goal』では、そんなハキミにインタビューを実施。子供時代の思い出、レアル・マドリー時代、BVBでの現在の状況や将来について語ってくれた。

■レアル・マドリー加入の興奮と感動

Achraf Hakimi - Real Madrid

――アクラフ、フットボールに関する最初の思い出は?

僕たちは子供の頃、いつも家の前の通りでフットボールをやっていたんだ。家の壁にゴールを描いてね。友達がみんな出てきた時は三角形に陣取って、それぞれの前にゴールを3つ作ってやっていたよ。とんでもない騒ぎだったね(笑)。

――あなたは8歳でCDコロニア・オフィヘヴィからレアル・マドリーへ移りましたね。どうしてそうなったんですか?

ある日父が学校へ迎えに来て、一通の手紙を渡してくれたんだ。それは僕をテスト生として招待する手紙だった。初めは全然信じられなくて、「本当に本物の手紙なの?」って父に尋ねたよ。父が本物だと答えてくれてからやっと、「ああ、なんてこった、すごいことじゃないか!?」って思ったんだ。この日のことは絶対忘れないだろうね。この日から僕にとってすべてが始まったんだから。

――レアル・マドリー加入初日についてどんなことを覚えていますか?

とんでもなく幸せな気持ちだった。僕たちはみんなまだすごく小さな子供で、全員が世界最高のクラブの一つでプレーするんだという同じ夢を持っていた。そのことにものすごく感動したよ。

――具体的にはどこに感動したんですか?

とにかく全部にだ。練習場や仲間たちにも、クラブの組織や更衣室にも感動したんだ。僕はもう一端のプロのフットボーラーになった気分だった。そこまでの道のりはまだまだ遠かったんだけどね。

――ただ、マドリーでは競争に伴うプレッシャーも激しかったかと思います。

毎年新しい選手が加入してきて、チーム内の競争は年々激しくなっていった。だけど僕はわりとのんびり構えて、ただ自分がそこにいることを楽しんでいたよ。僕はベストを尽くすことと楽しむことに力を傾けていた。そうやって一段一段階段を上り、今のこの場所までたどり着いたんだ。

――自分に自信を持てなくなった時期もありましたか?

いや、まったくなかったね。大きくなるにつれ、自分がフットボールを愛していて、フットボールにすべてを捧げたいと思っているということがそれだけはっきりわかってきたんだ。僕は大変な努力をしなければならなかったし、残念ながら他のことはいくらかほったらかしになってしまった。

――他のことと言いますと?

たとえば、友達と過ごすことが少なくなってしまった。それに学校の勉強も手を抜いてしまって、必要最小限のことしかやらなかった。正直言って、とにかくすべてのことをバランスを取ってうまくやることはできなかったんだ。午前中は練習があったし、すべてをフットボールに懸けていたんだから。もちろん誰にもそんなことは勧められないけれど、ありがたいことに僕はそれでうまくいったんだ。

――あなたがプロになる上で一番力になってくれたのは誰でしたか?

何と言っても家族だね。僕は毎日車で練習に連れて行ってもらって、それからまだ迎えに来てもらっていた。僕が自分の夢を目指せるよう、家族はたくさんのことを犠牲にしてくれた。友達も僕に時間がないことをわかってくれて、いつも僕を支えてくれていた。同じように、僕もいつだって彼らの力になるつもりだよ。

■ジダン、C・ロナウドとの対面

Achraf Hakimi Real Madrid Benfica

――レアル・マドリーのトップチームの練習に初めて参加したときについてはどんなことを覚えていますか?

あれは僕の夢が現実になった日だった。僕のチームの監督がやって来て、「君は今日トップチームと練習することになった」と言われたんだ。僕たちのロッカールームからトップのロッカールームへ向かったときのことは今でもよく覚えている。僕はものすごく緊張して、何を考えたらいいのかさっぱりわからなかった。それと同時に、世界最高の選手たちと一緒に練習するっていうのでやる気満々だった。あの日のことは絶対忘れられないよ。

――プロチームのロッカールームへ足を踏み入れたときはどうでしたか?

実を言うと、最初はちょっと大変だったよ。いろいろなことを学んで自分を成長させるために、ただ何も見逃さずにすべてを吸収しようと思って、どんな些細なことにも注意を払っていた。

――あなたがジネディーヌ・ジダン監督から学んだ最も重要なことはどんなことですか?

これと言って挙げることはできないよ。本当にたくさんのことを学んだからね。何と言っても、僕が今のようになれたのは彼のおかげだ。僕にトップチームでプレーするチャンスをくれたのは彼だった。僕は毎日何かを学んだ。以前のジダンが世界最高の選手の一人だったのと同じように、今の彼は世界最高の監督の一人だよ。そんな人物から学べるっていうのは最高のことだろう?

――あなたは2017-18シーズンに17試合に出場しましたが、もっと多くの出場機会を期待していたんじゃないですか?

いや、本当のところ、そんなことはなかったよ。僕は自分が出場できたあらゆる試合に感謝の気持ちを感じているし、その一瞬一瞬を残らず楽しむことができた。当時の僕はセカンドチームから来たばかりだったんだ。ジダンが他のクラブから選手を連れて来るんじゃなくて自分のチームの若手を使おうというのは期待の持てたしね。僕はプロに入って1年目だったんだから、17試合は妥当なところだ。僕はとても感謝しているよ。

――その後レアル・マドリーが3度目の優勝を飾ることになるチャンピオンズリーグでは、あなたはグループステージのトッテナム戦2試合のみの投入で、決勝トーナメント1回戦のファーストレグの後はレギュラーから外れていました。チャンピオンズリーグで優勝した実感はありますか?

もちろんだ。だって、まさにトッテナム戦の2試合でプレーしたんだからね。僕はチームの一員だったし、チームがタイトルを取る助けになれたと感じている。あのシーズンにチームにいた選手の全員がチャンピオンズリーグで優勝するために貢献したんだ。

――クリスティアーノ・ロナウドとの最初の出会いについてはどんなことを覚えていますか?

彼は信じられないくらい素晴らしい選手だ。世界最高の選手の一人と一緒にプレーするなんて想像もできないような経験だ。僕はものすごく楽しんだし、彼にゴールを決めてもらおうとずっと頑張ってたよ。彼とはたくさん話して、いろんないいアドバイスをしてもらった。僕はすごく熱心に彼の話に耳を傾けたし、できるだけたくさん彼から学んで、何かを自分のものにしようと努力していた。

■「ブンデスリーガに魅力を感じた」

Hakimi Borussia Dortmund BVBBVB

――あなたは2018年の夏にBVBへ移りましたね。当時、ブンデスリーガについてはどんな知識がありましたか?

僕はフットボールを愛しているし、常にたくさんのリーグの試合に目を通している。ブンデスリーガのこともずっと前から好きだった。以前からドイツでプレーしている友達や知り合いもたくさんいる。いろんなオファーをもらったけど、その全部の中でブンデスリーガに一番魅力を感じたんだ。これまでのところ、あの決断は完全に正解だったと思っているよ。

――ブンデスリーガの中でもドルトムントのファンは熱狂的で、特別ですよね。

BVBのファンはフットボールの味わい方がものすごく強烈で、フットボールを崇拝しているんだ。ピッチに立っているとそれがよくわかる。BVBのファンは世界最高のファンだね。勝っているときには支えになってくれるし、うまく行ってないときでもやっぱりそうだ。疲れを感じるときにも、ファンがモチベーションをくれるんだ。

――ブンデスリーガとラ・リーガの最大の違いはどういう点ですか?

ブンデスリーガの方がカウンターが多くて、ペナルティーエリアからペナルティーエリアへの運びがよりスピーディーな感じがするね。スペインのフットボールはよりコントロールが利いていて、ボールキープに重点が置かれている。もちろん、ブンデスリーガでボールキープが重視されていないってわけじゃないよ。だけど、プレーの流れが断ち切られて、よりスピーディーに方向転換して展開していくことが多いんだ。

――ドイツに馴染むのは大変でしたか?最初のうち助けになってくれたのは誰でしたか?

幸い、BVBにはすでに何人かスペイン語を話せる選手がいたんだ。それもあってすぐに馴染めたよ。たとえばパコ(アルカセル)は僕と同じ年に、スペインからドルトムントへ来ている。

■リーグ優勝を諦めない

Achraf Hakimi Borussia Dortmund 2019-20Getty Images

――シーズン前は優勝候補と目されていましたが、ここまでは4位。今季のドルトムントには安定性が欠けているように思います。

今シーズンのブンデスリーガは非常に勢力が拮抗している。それは順位表を見てもよくわかる。いくつものチームがとても僅差で張り合っていて、非常に激しい競争になっている。それは客観的に見ればいいことだ。どこがリーグの勝者になるか誰にもわからないんだから。昨シーズンは僕たちとバイエルンが他のチームを引き離していたけれど、今シーズンは4~5チームが優勝を争っている。1試合1試合が決勝戦のようなんだ。

――まだBVBが優勝できると信じていますか?

もちろんだよ。僕たちと順位表でトップのチームとの勝ち点の差はほんの数ポイント(4)だ。好調な試合が2試合もあれば、構図はガラッと変わる可能性がある。何と言っても、後半戦は始まったばかりなんだから。

――アーリング・ハーランドのアウクスブルクでの夢のようなデビュー戦をどう思いましたか?

僕たち皆、彼の活躍をすごく嬉しく思ったよ。それに、彼の入れた3点のおかげで僕たちは試合をひっくり返すことができたんだし、当然ながら彼がこの調子で行ってくれればいいとみんなが願っている(※編集部注:ハーランドは2戦目でも途中出場から2ゴールをマーク)。それでも、僕たちにはチームの力になってくれる優れた選手たちが他に何人もいる。パコ・アルカセルも素晴らしいFWだ。

――来年あなたはどこでプレーしているでしょう?

正直な話、それはわからない。今の時点では、ボルシア・ドルトムントにいるのは間違いないと思っているよ。僕はここにいてとても満足しているし、契約もあと4~5か月残っているからね。

インタビュー・文=アンドレス・フェレダス/Andres Veredas

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