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33歳でJ1デビュー、長崎MF前田悠佑が開幕戦で感じた課題「もっと一人ひとりが…」

33歳にして初めてJ1の舞台に立った男がいる。

24日に行われた2018シーズンの明治安田生命J1リーグ開幕戦で、V・ファーレン長崎MF前田悠佑がJ1初出場を果たした。

福岡県出身の前田は、地元の筑前高校から西南学院大学に進学。大学時代にプロを志してJクラブへの練習に参加したものの、プロ入りはならず。卒業後は社会人リーグの九州サッカーリーグに属していたホンダロックに加入した。

5年間社会人サッカーで揉まれたのち、2012年に長崎でプロ契約を果たし、加入翌年にクラブがJ2に昇格。悲願のJリーグデビューを飾った。それから7年、長崎一筋でプレーする前田はついに昨シーズン、J1昇格を手繰り寄せるゴールを決めて偉業達成の立役者となった。

この日スタメンに入った前田は、序盤からチームを鼓舞。湘南の攻勢に対して受け身になっていたチームを、持ち前のスタミナを駆使してより敵陣に押し上げる役割を担う。すると1点ビハインドで迎えた16分、PA手前左のセットプレーから前田が正確なボールを供給すると、髙杉亮太が打点の高いヘッドでゴールを強襲。しかし、これは湘南GK秋元陽太が一旦セーブしたが、そのこぼれ球を田上大地が押し込んで同点に追いついた。

前田のセットプレーから同点弾を奪った長崎だったが、後半終盤にセットプレーから勝ち越し弾を決められてしまう。その後、途中出場の鈴木武蔵が前線で奮闘するも、あと1点が遠く、1-2で敗れた。

「流れがつかめるか、つかめないかというチグハグしたところで失点してしまった」

前田は中盤での球際の争いがより激しさを増した後半に体を張ったプレーで湘南の強襲をストップ。鈴木の投入で縦への推進力が増していただけに、セットプレーでの2失点目に悔しさを滲ませた。

「個人個人のレベルも上げていかないといけない。どれだけ自分の形を作ってボール運んでいくか、練習ではそれができているので」

昨季のJ1昇格を決めたカマタマーレ讃岐戦後、「来年はさらに厳しい戦いになる」と語っていた前田。その予言通り、初のJ1を戦う長崎は早くも新たな壁にぶち当たった。

「失敗と成功をたくさん繰り返して、そのなかで一人ひとりが成長してこれた」

失敗と成功があるからこそ、次のステップがある。

「もっと一人ひとりが自信を持ってやっていけるようにしていかないといけない」

異色のキャリアを持ち、遅咲きのJ1デビューを果たしたベテランは、この敗戦に落ち込むことなく、早くも次なる戦いを見据えていた。

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