明治安田生命J1リーグ第26節が9月23日に行われ、ヤマハスタジアムではジュビロ磐田と大宮アルディージャが対戦した。試合は2-1で磐田の勝利。試合後、磐田の名波浩監督が記者会見に臨んだ。
磐田の1点目は20分、MF中村俊輔の直接FKだった。そして2点目は28分、MFムサエフが抜け出してシュートを放ち、GKに阻まれたこぼれ球を自ら押し込んだ。この2得点を振り返り、名波監督は「1点目のFKは偶発的だと思うんですけど、2点目は分析通り。食いつきとセンターバック間が空くというイメージで展開できて、持ち運びも非常に良かったです」と、特にムサエフのゴールを高く評価した。
「非常に体力的に厳しいですし、守備の要もいない中で、みんなが3ポイントをめがけてやろうとしている。直近2試合のリーグ戦でシュート数が非常に少なかったので、『シュート、シュート、シュート』ということを言って送り出した。今日は14本、まあ合格点付けてもいいかなと思っています」と、ゲームでの高いシュート意識を植え付けられたことには満足げだった。
逆に失点は48分。左サイドでボールを受けた大宮のMFマテウスがFW大前元紀とのパス交換でペナルティエリアへ進入。右足でシュートを放ち、これがゴール右へと決まった。「後半の立ち上がりの失点というのは、決してやってはいけないものだった」と表情を硬くする名波監督。「右足で決められたということは、もう一度切り返すんじゃないか、右だから打たれてもいいんじゃないかとか、そういった甘さがあった」と厳しい目で分析した。
「ただ、修正力という意味では藤田(義明)の両脇、(高橋)祥平と(森下)俊のコミュニケーションのおかげで、その後はそこまで怖いシーンもなかった」と終盤の守備には高評価だ。
負傷離脱したDF大井健太郎の代役に藤田を起用した理由としては「長野戦(天皇杯4回戦のAC長野パルセイロ戦)のパフォーマンスが非常に良かった。ベンチにいるときも、今は不動になりつつある3バック(大井、高橋、森下)の動きを見たり、試合後にコミュニケーションを取ったりしているのを見て、理解度も上がってきていると。本人には『2試合連続でハイパフォーマンスだったことが今までほとんどない。今日、俺にそれを見せてくれ』と言った」と説明した。
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