EAFF E-1 サッカー選手権 2017 決勝大会の男子が12日に味の素スタジアムで行われ、日本代表は第2戦で中国代表と対戦。小林悠(川崎フロンターレ)と昌子源(鹿島アントラーズ)のゴールにより、2-1で勝利を収めた。
この試合で日本代表デビューを果たしたDF植田直通は、「やっとという気持ちもあるけど、今回はサイドバックとして出て、チャンスが来たと思って思い切りやるだけだった」と振り返る。2014年12月、植田はケガにより辞退したDF内田篤人(ウニオン・ベルリン)に代わり、AFCアジアカップ2015の追加招集選手として日本代表に初招集された。指揮官がハビエル・アギーレ監督からヴァイッド・ハリルホジッチ監督に替わってからも定期的に招集を受けてきたが、約3年間出場がない状態が続いていた。
念願の初出場は本職ではない右サイドバックとしての出場だった。同じ右サイドのMF伊東純也(柏レイソル)と連携して、チャンスは作り出す場面もあった。しかし、試合後に植田の心に残ったのは嬉しさよりも悔しさだった。「パスミスもあったし、クロスの精度ももっともっと上げれば得点につながった場面もあった。その小さいところとかももっと詰めていかないといけない」と自身の課題を挙げる。
また、後半アディショナルタイムにPKから失点したことについては「やっぱりそれだけは今も悔しいですし、最後まで集中していかなければいけない」と悔しさを露わにする。
一方で、これまで出番がなかったことは、決して無駄ではなかったとも振り返る。「早く(試合に)出たいっていう気持ちはあったけど、ベンチで全てのポジションを見ていたからこそ、今回はサイドバックもできたと思う。ベンチに座って目の前で(他の選手たちを)見ていたから、完ぺきとは言わないですけど、(チームにとって)少しはプラスになったのかなと。そのベンチでのことも含めて、本当に無駄なことは一つもないと思う。全部のことを自分のプラスにつなげていっているというのは、今日も少しは生きたんじゃないかなと思います」とチームを外から見ることで、自身の成長につながったという。
日本は16日には第3戦で韓国代表と対戦。優勝を懸けた大一番になる。「自分で納得していない部分もあったし、また次にそれをつなげたい」。植田はこの試合で感じた悔しさを、韓国戦へつなげる。
