第104回全国高校サッカー選手権大会の準決勝が10日にMUFGスタジアム(国立競技場)で行われ、第1試合では尚志高校(福島)と神村学園高校(鹿児島)が激突した。
両校ともに初の決勝進出がかかった一戦は早い時間帯に動く。5分、敵陣右深くで後方からのフィードに追いついた根木翔大が折り返すと、ニアのスペースに走り込んだ岡大輝が指揮官の先発起用に応える先制ヘッド。昨夏のインターハイ準決勝で神村学園に敗れ、雪辱に期す尚志が一歩前に出る。
史上6校目の8度目となるインターハイとの“夏冬2冠”がかかるなか、先に崩れた神村学園はボールを大事にしながら攻め返すが、尚志は守備も堅く、最後をやらせず。逆に、その尚志は24分に再び右を起点にした攻めから臼井蒼悟が右ポストを叩くシュートに持ち込み、追加点のチャンスも作り出す。
神村学園は42分に右での崩しから倉中悠駕がヘディングシュートに持ち込んだが、枠に飛ばず。開始5分でスコアが動いてからこう着した展開が続いたが、尚志の1点リードでハーフタイムに入った。
追いかける神村学園は後半もボールの主導権を握る時間帯こそあるものの、尚志が徹底した鋭い寄せで流れを明け渡さず。準々決勝で衝撃の1試合4ゴールを記録した倉中を早々に下げるなどの交代策に打って出たなか、GK寺田健太郎が60分のピンチを好セーブで凌ぎ、攻撃陣に奮起を促す。
そんな神村学園はなかなかチャンスを作れぬまま後半も半ばに過ぎていったが、73分に敵陣右からのクロスにヘッドで合わせにかかった日高元が同点弾を決め、今大会の得点ランキングでトップタイとなる6ゴール目。神村学園が夏の王者としてのプライドを示す形で試合をイーブンに戻してみせる。
互いに譲らぬ展開となると、後半も1-1で終了し、PK戦に突入。そのPK戦も両GKのストップが光るなど、10人目のキッカーにまでもつれ込む熱戦になるが、先行の神村学園が9-8で勝利し、鹿島学園高校(茨城)vs流通経済大学付属柏高校(千葉)の勝者と対戦する決勝に駒を進めた。
