FBL-WC-2030-ARG-PAR-URU-FIFA-CONGRESSAFP

2030年ワールドカップの出場64カ国拡大案にFIFAは懐疑的?FIFA会長と南米連盟会長らがアメリカで会談実施も

国際サッカー連盟(FIFA)は、2030年ワールドカップで出場国数を64カ国に拡大することを計画してはいないようだ。イギリス『ガーディアン』が伝えた。

初のワールドカップがウルグアイで開催された1930年から100年目となる2030年ワールドカップ。FIFAはすでにモロッコ、ポルトガル、スペインの3カ国共同開催を決定し、100周年記念大会として第1回目開催地のウルグアイ、さらにアルゼンチンとパラグアイでの試合開催も発表した。

さらに、ウルグアイサッカー協会は今年3月の総会で64カ国に出場数を拡大することを提案。これに対しては、欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンデル・チェフリン会長が「悪い考え」と発言するなど、批判的な声も上がっていた。

そんな中、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は、23日にアメリカのニューヨークにあるトランプ・タワーで南米サッカー連盟(CONMEBOL)会長やウルグアイ、パラグアイ、アルゼンチンのサッカー連盟会長らと会談を実施。会談後、CONMEBOLのアレハンドロ・ドミンゲス会長らはインファンティーノ会長に感謝を綴ったりと、協議が良い方向に進んでいると考えられていた。

しかし、『ガーディアン』によると、FIFAは出場64カ国拡大案を検討してはいない模様。FIFAの公式な姿勢としては、ステークホルダーとの協議を進めるとなっているが、来夏に控える2026年大会で初めて出場48カ国で大会が行われることもあり、さらなる拡大には懐疑的なようだ。また、来月にチューリッヒで予定されているFIFA評議会でも、この議題は上がらないと考えられている。

同メディアが伝えたFIFAの情報筋によると、64カ国に出場国数を拡大することは「欧州だけではなく、全体的な感情として、64チームに拡大することはワールドカップにダメージを与えるもの。競争力のない試合が多くなりすぎて、ビジネスモデルを壊すリスクがある」といった懸念があると伝えられている。

広告
0