アヤックスは16日、DF冨安健洋のフリー加入を正式発表した。契約は2026年6月30日まで。背番号「32」をつける。
アビスパ福岡、シント=トロイデンでのプレーを経て、2021年夏にボローニャからアーセナル入りした冨安だが、主にサイドバックとして出場機会を重ねていくなかで、2023年に右膝を手術。今年2月に再手術に受け、昨季が1試合の出場に終わると、双方合意の上で契約解除に至った。
実戦は2024年10月が最後で、アーセナル退団からおよそ5カ月のブランクがあったが、ようやく新天地が決まり、板倉滉も所属するオランダの名門で再起を期す運びに。調子を取り戻せば、来夏に迫った2026年北中米ワールドカップ(W杯)の日本代表入りにも期待が膨らむ。
フットボールディレクターのマイリン・ボイカー氏は「タケヒロはいくつかのトップリーグで豊富な経験を持つ優れたディフェンダーであることを証明している。知性に溢れ、両足を自在に操るディフェンダーだ」と評価。さらに、こう続けた。
「スカウト部門やコーチングスタッフとともに、この数週間にわたって彼の映像を数多く分析し、全員が興奮している。彼の負傷歴も重要な考慮事項だった。彼は最初から回復に向けて懸命に取り組み、メディカルスタッフが徹底的に彼を評価した。労働許可証が発行され次第、彼はすぐにチーム練習に参加できる」
「彼はまだ試合感覚を取り戻す必要があるが、これまでの経験からして、すぐに取り戻せるはず。契約面でも、協力関係を築く良い道筋を見いだした。総じて、比較的若く、才能あるチームに、短期的にさらなるバランスをもたらせる選手を獲得できたと期待している」



