アヤックスは16日、スカウト&リクルート部門の責任者を務めるケルヴィン・デ・ラング氏が退任することを発表した。
マンチェスター・シティのローン移籍マネージャーを務めていたデ・ラング氏は、2023年夏からアヤックスにスタッフ入り。2024年冬のジョーダン・ヘンダーソン獲得にも関わった中、オランダメディア『De Telegraaf』によれば、2027年夏まで契約が残っていた同氏は自身の意見が選手獲得において十分に聞き入れてもらえていないと感じる場面があり、テクニカルディレクターのアレックス・クロース氏との関係も悪化したため、新たな挑戦を決断したという。
クラブ関係者によれば、デ・ラング氏は今年8月にリヴァプールからローン移籍で獲得したジェームズ・マッコーネルの獲得にも反対していた模様。そして、ヒザの重傷により、1年以上戦列を離れていたフリーの冨安健洋の獲得が決定打になったと言われているという。なお、冨安については、2026年6月までの契約で口頭合意に至ったとし、16日にメディカルチェックを受ける予定であることが、移籍専門記者ファブリツィオ・ロマーノ氏によって伝えられている。
アヤックスを離れることとなったデ・ラング氏は、クラブ公式サイトを通じて以下のようにコメントしている。
「2年半は、濃密で学びの多い期間だった。そのほとんどの時間、仕事にとても満足していた。しかし、最近の状況を踏まえ、今後のステップについて考えることにし、2026年1月1日をもって現職を退任することで合意した。アヤックスで働けたことを誇りに思うし、協力してくれた同僚たちに感謝している。クラブが近いうちに再び成功を収めることを願っている」
また、フットボールディレクターのマライン・ビューカー氏は「ケルヴィンが去ってしまうのは本当に残念だ。彼とは良い関係を築いてきた。移籍期間中は、限られたリソースの中で、関係者全員が一致団結して正しい決断を下すのは容易ではなかった。しかし、その点において、彼は常にその役割をしっかりと果たしてくれた。スカウト部門の専門性をさらに高め、内部連携を強化してくれた。彼は強力なスカウトチームを去り、我々は次の移籍市場に向けて全力で準備を進めている。ケルヴィンの野心は理解しており、彼がまた別の素晴らしいクラブでキャリアを成功に導けると確信している。彼の成功を心から願っている」とコメントしている。



