ジェフユナイテッド千葉の小林慶行監督が、J1リーグ昇格に歓喜した。
千葉は13日、明治安田J1昇格プレーオフ決勝で徳島ヴォルティスと激突。年間順位で上位をいく千葉は引き分けでもJ1昇格が決まる中、69分に右サイドからの髙橋壱晟のアーリークロスを頭で合わせ、強烈なヘディングシュートをゴール右に叩き込んだ。これが決勝点となり、17年ぶりンのJ1リーグ復帰を決めた。
試合後のフラッシュインタビューに応じた小林監督は、「めちゃくちゃ嬉しいですし、めちゃくちゃ疲れました」と一言。
試合内容については、「後半に徳島さんが明らかに前にパワーをかけてきて、バーに当たったシュートもありましたから、あのゴールが入っていれば、さらに難しいゲームになったと思います。ただ、ハーフタイムに選手たちとは『相手が前に出てくるよ』と共有していたので、その中で自分たちがボールを持つ時間を長くできるかどうかやそういう時間の経過を上手く使えたりということができれば良かったですが、少し想定していたよりも押し込まれてしまいました」と特に後半は苦しめられたことを認めた。
それでも「ああいうような粘り強く守備をしていこうというところは、今シーズンのキャンプからトライしてきた部分でもあります。そういう意味では、1年目、2年目を経て、キャンプでトライしてきたことが最後に実を結んだのかなと思います」と満足感を示した。
何度も何度もプレーオフの壁に阻まれてきた千葉。「準決勝、決勝と本当にたくさんの方たちに来て頂いて、真っ黄色のスタジアム、いま見回してもらえればわかると思うんですけど…最高です!」とサポーターに向けてメッセージを送ると、「ただ…」と続けて自身の思いを語った。
「クラブとして本当に難しい時間があったとか、コロナがあったとか、難しい時に人間って何ができるかだと思います。そんな中で、無観客があったり、人数制限があったり、コロナ明けで3000人ほどがすぐに来てくれて、自分たちを支えてくださったサポーターの方々、ありがとうございます」
「それと同時に、そのタイミングで自分の会社が業績不振となっているにも関わらず、そういうタイミングでもジェフをサポートし続けてくれたスポンサーの皆様、本当にありがとうございます」
「で、ここ3年で新しくフクアリに通い出してくれている皆さん、理由はなんでも良いです。一番うれしい理由は『今ジェフがやっているサッカーが面白いから』という理由が一番うれしいですけど、『あの選手がかっこいいから行ってみたい』『今のチームの雰囲気がすごく良いから行ってみたい』とか理由は何でも良いです。でも、新しく参加してくださった皆さんのおかげで今日という日を迎えられました」
「でも、この3年間で集まってくださったサポーターの皆さんは、普通に考えれば、この3年間は2回に1回は勝ち試合を見ているんですよね。来年はJ1に行くんですよね。そんな簡単じゃないですよね、おそらく。難しい時間あると思うんです。でも、そんな時にそのままクラブを愛してくれますか? そういうところだと思います。よりジェフを愛する皆さんを増やしたいですし、やっぱりサポートしていただけるスポンサーを増やしたいです。そうでないと、J1で戦っていけないと思います」
「自分たちの今後の目標はなんですか? というところをしっかりと皆さんと共有され、来年以降それに向かってしっかりと積み上げていくことがクラブにとってめちゃくちゃ大事だと思います。だからこそ、今は最高に嬉しいし、皆さんと喜び合いたいですけど、次のステージに行けば、また大変なことが待っていて、その中でも皆さんと共にずっとこういうふうなスタジアムで戦い続けることができたら、やっぱり幸せだなと思います。皆さんでそれを作っていきましょう。ありがとうございました!」
