サンフレッチェ広島は10日、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)リーグステージ第6節で上海申花(中国)と対戦した。
今季、明治安田J1リーグを4位で終え、YBCルヴァンカップでは3大会ぶり2度目の優勝を成し遂げた広島は、今シーズン限りでの退任を発表しているミヒャエル・スキッベ監督とのラストマッチとなる。
ACLEでは現在2勝2分け1敗で5位。中国スーパーリーグを2位フィニッシュした上海申花をホームに迎え、2試合ぶり白星で3試合無敗継続を目指す中、6日の明治安田J1リーグ最終節の湘南ベルマーレ戦からスタメン2名を変更。中野就斗と越道草太に代えて新井直人と菅大輝を起用した。
白星でドイツ人指揮官を送り出したい中、序盤は上海申花に立て続けにチャンスを作られる。8分にはスルーパスに抜け出したアンデル・ルイスとの一対一の場面を迎えるも、相手のシュートミスに助けられる。9分にはサウロ・ミネイロにミドルシュートを許すが、ここはGK大迫敬介が正面でキャッチする。
広島も攻勢に出るものの、思うようにシュートまでつなげられず。すると26分に再びピンチ。味方のクリアボールがゴール前に飛んでしまうと、GK大迫が飛びも出すも、サウロ・ミネイロに頭で先に触られる。ここはカバーに入った塩谷司がクリアするが、ボックス右で拾われたアンドレ・ルイスにシュートを打たれる。しかし、右ポストに当たって、難を逃れた。
流れを変えたい広島は38分にようやく決定機。縦パスを受けた川辺駿のフリックにジャーメイン良が抜け出す。ここは相手守護神の飛び出しに阻まれ、こぼれ球を菅がボレーで押し込もうとするも、ゴール前のジュー・チェンジエに頭でクリアされた。
ゴールレスで試合を折り返すと、広島は48分、川辺のスルーパスに中村草太が抜け出す。ボックス内でGKとの一対一を制するも、オフサイドの判定が下された。
前半はやや押され気味だった広島も反攻。59分、ボックス右の木下康介のクロスを菅がヘディングシュート。これはGKバオ・ヤーションに弾かれ、二次攻撃で中村のクロスを新井が折り返し、中央の木下が頭で合わせるも、枠を捉えきれない。
それでも78分に待望の時。新井の左CKをファーサイドの荒木隼人が頭で押し込んでゴールネットを揺らした。
これが決勝点となり、1-0で逃げ切りに成功した広島が2試合ぶり白星で3試合無敗を継続し、スキッベ体制ラストマッチを勝利で飾った。順位も3位に浮上している。

