横浜FCは8日、トップチーム監督に今季まで藤枝MYFCを指揮していた須藤大輔監督が就任することを発表した。
現役時代に水戸ホーリーホック、湘南ベルマーレ、ヴァンフォーレ甲府、ヴィッセル神戸でプレーし、藤枝で引退した現在48歳の須藤監督。引退後は、2018年6月に就任したガイナーレ鳥取でプロでの監督業をスタート。家庭の事情により、同シーズン終了後に退任していた中、2021年7月からは当時J3リーグに所属していた藤枝で指揮を執り、2022シーズンにクラブ初のJ2リーグ昇格を果たした。昇格後は、12位、13位と残留に成功し、今季は9勝12分け17敗で15位に終わっていた。
横浜FCの指揮官就任が決まった須藤氏は、クラブ公式サイトを通じて以下のようにコメントしている。
「青いリボン、フェニックスのように何度でも生まれ変わる、横浜FCの歴史を尊重し、未来永劫輝く新しい時代を築く、その覚悟と情熱を持ち地元横浜で指揮を執らせていただけること、感謝しております。選手が心からサッカーを楽しみ、気持ちを込め、持てる力の全てを出し切る!全力で躍動する姿に共感していただき、勇気や感動、希望を感じていただきたい!サッカーで魅了し、サッカーの力で幸せに!」
「『内容と結果の両極を掴み取る』そんなインプレッシブサッカーを表現して参りたいと思います。勝利と共に熱く魂のこもった、記憶に残る魅力的なサッカーをクラブ全員で築いて行く所存です。昇り詰めて行く横浜FCの軌跡を共に作り上げて行きましょう。最高の時間を共に。よろしくお願いいたします」
また、退任を発表した藤枝MYFCでは、以下のようにコメントしている。
「非常に濃厚な5年間。一体感溢れる藤枝MYFC。その中で指揮を執らせていただけたこと、選手、スタッフは勿論、全ての方に感謝したいと思」ます。
「結果と内容を追い求め、理想と現実の狭間で試行錯誤し、クラブに関わる方全員と全力で走り続け、酸いも甘いも味わった時間は私にとって掛け替えのない財産となりました」
「私の最大値を引き出していただけたのは紛れも無くMYFCを愛する皆様のパワーでした。地上最大のエンターテイメントを皆様と共に表現する!そんな特別な空間を共に奏でられたこと、とても幸せな時間をありがとうございました。クラブは離れますが藤枝MYFCの今後の明るい未来を祈願しております」
「藤枝MYFCに関わる皆様、熱く愛のこもった声援、幸せな時間をいただき、本当にありがとうございました。私の哲学、『サッカーはエンターテイメント』。今後もサッカーの力で感動をお届けしたいと思います」
横浜FCは今季、四方田修平監督体制4年目でJ1復帰初年度を迎えた。苦戦を強いられながらも、前半戦を残留圏の17位で折り返すが、J1第19節からは6連敗。7月に三浦文丈コーチとの監督交代を敢行し、黒星を減らして地道に勝ち点を積み上げたが、18位でフィニッシュし、1年でのJ2リーグ降格となった。

