元日本代表の高橋秀人が現役を引退することを発表した。
2010年に東京学芸大学からFC東京に入団してプロ生活をスタートさせた現在38歳の高橋。キャリア序盤からボランチで台頭し始めると、2011年には天皇杯制覇に貢献し、登録をDFからMFに変更した2012年にアルベルト・ザッケローニ監督率いる日本代表にも初招集された。2016年に出場機会が減少すると、2017年にヴィッセル神戸に完全移籍。その後はサガン鳥栖、横浜FCを経て、2023年4月からは、ニュージーランド・ノーザンリーグに所属するアマチュアクラブのオークランド・ユナイテッドFCでプレー。今季は公式戦32試合3ゴール2アシストを記録していた。
データサイト『transfermarkt』によれば、キャリア通算公式戦484試合32ゴール14アシスト。日本代表では7試合のキャップ数を記録している。
現役引退を決断した高橋は、自身のインスタグラムで「お知らせ」と書き出し、以下のように報告している。
「このたび、高橋秀人は2025シーズンをもちましてサッカー選手を引退する決断をいたしましたので、この場を借りてご報告申し上げます」
「プロサッカー選手として13年間、アマチュア選手として3年間、16年の歩みを振り返ると、クラブやチームメイト、コーチングスタッフ、ビジネススタッフ、ホペイロやマネジャー、スポンサーや行政の皆様、JFA、Jリーグ、そして多くのファン・サポーターの皆様のおかげで、言葉にすることができないほど貴重で充実した経験ができました。改めて心より感謝申し上げます」
「FC東京、ヴィッセル神戸、サガン鳥栖、横浜FC、Auckland United FCと在籍させていただいたそれぞれのクラブには、色褪せることのない思い出がたくさんあります。また、私の成長を支えてくださった伊勢崎市SFCイレブン、図南SCジュニアユース、前橋商業高校、東京学芸大学の関係者の皆様にも深く感謝しています」
「かつて自分には自信がなく、プロを諦めかけて教員の道を目指していた時期がありました。それがここまで長くプレーできたのは、夢を諦めない決意と努力の大切さを教えてくれた皆さんのおかげです」
「現在はニュージーランドでプレーと指導を並行する日々ですが、プロ選手とアマチュア選手としての価値観の違い、そして選手と指導者を兼任できた視点、さらに日本と海外でプレーできた日本人としての誇りが、今後の活動の軸になると確信しています」
「最後に、私の健康に気を遣い私を育ててくれた両親へ、そして陰ながら寄り添ってくれた妻と子供たちへ、改めて感謝しています。皆様と、いつかまたスタジアムで直接お会いできる日をとても楽しみにしています」
